ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

雪国のランナーの冬の練習その1(一つ森公園ジョギングコース)

 私の住む秋田市では、冬期間は雪が積もり、なかなか思うようにランニングの練習が出来ません。しかし、冬期間ずっと練習を中断すると、走力が著しく落ちてしまいますので、そのような環境にあっても、工夫しながら練習を続けています。

 そして、このブログでは何回かに亘ってそのうちのいくつかの練習方法をご紹介したいと思います。

 昨日(12/14)は、秋田市でも今年初(?)の積雪があり、路面は凍結していました。

 こんな時、手軽に走れる場所は、近くの一つ森公園のジョギングコースです。ジョギングコースに行くまでは坂があり、滑りやすいので、公園までは車で移動です。

 もちろん雪が降れば、ジョギングコースにも雪が積もりますが、この1周422mほどのコースを雪掻きスコップなどで除雪してくれる方がいます。

 サイトウさん、と言う方でボランティアで朝早くから仲間の方たちと雪が降った時には毎日欠かさずにコースを除雪し、快適にランニングやウォーキングが出来るようにしてくれています。

 昨日のジョギングコースの様子です。

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 やはり、除雪されていますね。

 サイトウさん達に感謝しながら、ジョギングコースを走らせていただきました。

 ただ、この日は気温が0度前後、風は風速7m前後とかなり寒かったため、途中で何度もやめたくなりました。

 でも、せっかく来たのですから10kmくらいは走りたいと思い、「寒ければ、それだけミトコンドリアが増える!」と自分に言い聞かせ(※寒ければミトコンドリアはエネルギーが必要だと感じ、ミトコンドリアが増えるのだそうです。本当かな?)、目標どおり24周10.1kmをキロ6分30秒から5分15秒ほどで走りました。

 この冬も一つ森公園ジョギングコースにはお世話になります!

華のゆ(秋田市の日帰り温泉ランその2)

 今日(12/12)は、秋田市日帰り温泉ランの第2弾として、秋田市中通にある「華のゆ」に行って来ました。

 「華のゆ」は、自宅からは3km弱と比較的近いため、少し遠回りして千秋公園に立ち寄りました。

 千秋公園に行くのは、まだ残暑が厳しい9/7以来のことです。

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 公園内の庭木も雪囲いされていて、既に冬の装いでした。

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 遠くに見える太平山にはうっすらと雪がかかっていましたが、この写真ではよく分かりませんね?

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 今日は、千秋公園を訪れる人も少なく、犬の散歩をさせている人や女子高生とおぼしきグループがランニングをしている程度でした。

 さて、今日はこれから「華のゆ」に直行するのではなく、千秋公園入口の坂を下りた先にある「にぎわい交流館」に行きます。

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 このガラス張りの建物です。

 実は、ここで「十二支館宇宙フェスタinなかいち」という展示会が開催されており、私のかつての同僚のよしおさんが絵を展示しているのです。

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 よしおさんの絵は「静寂」というタイトルで、「来る喜びの春を、陽の光を浴びながらも、その時を静かに待ち侘びる様を表しています」とのことで、木々に積もった雪がとてもきれいにかつ立体的に描かれていました。

 よしおさんは、自分のブログで数々の作品を紹介していますが、私は全くの素人ながらも、よしおさんの絵の光の美しさにいつも感動しています。

 このブログで、よしおさんの絵やブログを紹介したいと思っていますが、よしおさんの許可を得てからにしますので、少しお待ちください。

(追記)

 早速、よしおさんからOKの返事をもらいました。

 今日、展示されていた絵です。

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 また、よしおさんのブログです。是非、ご覧ください。

よしおのみず絵

 私のブログのサイドバーにも貼りつけておきますので、いつでもご覧いただけます。

 

 さて、いよいよ今日の本題である「華のゆ」入浴です。

 「にぎわい交流館」から「華のゆ」までは1km足らずですので、すぐに着きました。

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 「華のゆ」は、ルートイングランディアというホテルの中にある日帰り温泉施設です。

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 入浴料は、今日は土日祝日のため900円(平日は800円)と少し高めですが、浴場内は広々として多くの種類の浴槽があってゆっくりとくつろげます。

 私の所属する秋田一ツ森RCでは、今年からランニングして温泉に入って一杯やるという企画を二度ほど実施しましたが、来年の1月頃に三度目として、秋田駅集合で融雪道路を10数km走ってここの「華のゆ」で入浴して一杯やることを企画したいと考えています。

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 計画が具体化すれば、このブログでご紹介します。もし参加を希望される方がいらっしゃれば歓迎いたしますので、よろしくお願いします。


 

 

サブ4、100回にリーチが掛かりました!(名取トライアルマラソン)

 昨日(12/6)、宮城県名取市で行われたトライアルマラソン(アールビーズ社主催)に行って来ました。

 この名取トライアルマラソンは、名取市サイクルスポーツセンター内の自転車道路を走るもので、約10年前までは、ここで小規模なマラソン大会が行われていました。私も何度も出場したことがあります。

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 しかし、2011年3月に発生した東日本大震災により、付近は壊滅的な大被害を受け、もちろんマラソン大会もそれ以降、行われなくなりました。

 そして、私がここを訪れるのは、約10年振りとなりますが、復興が進んで来ている様子を見て安堵する気持ちがありつつも、かつての姿を思い出し、複雑な気持ちになりました。

 でも、今日は気持ちを切り替え頑張りましょう。天気は快晴です!

  会場についたら、まずは体調の確認等の新型コロナ対策です。

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 サイクリングコースは、以前のコースをほぼ再現しているようで、懐かしかったです。

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 サイクリングターミナルの建物は、以前よりも立派に建て替えられていました。以前は無かった温泉もあり、レース後はゆっくり入浴しました。

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 サイクリングターミナル内には、サイクリングロードだけではなく、子供向けの遊具などもあり、家族連れで賑わっていました。 

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 さて、いよいよスタートです。晴れで気温は8度くらい、心配された風も弱く絶好のコンディションの中、60人ずつ1分の間隔を空けてのウェーブスタートです。私は、5番目のグループで10時4分のスタートでした。

 コースは、1周5kmの周回コースを8周し、最後に端数の2.195kmを走ることになっており、私の予定では20kmまでは、1周26分30秒(※キロ5分18秒)で走り、その後は徐々に速度を落として(※正確には、落ちて。)ネットタイム(※スタートの号砲からの時間ではなく、実際にスタートしてからゴールまでの所要時間)で3時間52分を設定タイムとしました。

 コースはフラットだし、気象コンディションも良いのでもう少し欲張っても良いかなと思ったのですが、今回サブ4(※4時間未満でゴールすること。)で走れば99回目になり、念願の100回にリーチが掛かるので、安全運転で行くことにしたのです。

 予定表は次のとおりです。

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レース予定表

 そして結果は次のとおりとなりました。

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レース結果

 何か変ですね?最初の計測ポイントのラップが大幅に早くなっています。ガーミン(※GPS時計)で距離を見たところ、1周で4.5km、つまり500mほど短くなっているようです。

 次の周回ではガーミンで距離を確認しながら走ったところ、1kmごとの距離表示は概ね正確のようですが、折り返しを含む1kmが500mほど足りなくなっているようです。きっと折り返し点の設置を間違えたのでしょう。

 となると、ゴール地点では2kmほど距離が不足することになります。

 このトライアルマラソンは、全日本マラソンランキングの対象大会になるということで、私はここ2年は100位までにランクインしており、今年度も狙っています。

 しかし、2kmも距離不足となると、この大会は対象から外されるかもしれません。かと言って、他に大会に出るのは、新型コロナの影響で来春までの公認大会は軒並み中止となっており、ほぼ不可能です。

 こんな余計なことを考えながら走っていると、4周目あたりになって、右足の踵の上が痛くなって来ました。事前の30kmを行った時に痛みが出現したところです。ただ、その30km走を行った時には、速度を少し落として走っているとやがて痛みが消えたので、今回もそうだろうとあまり心配せずに少しゆっくり走ってみたら、ほどなく痛みは消えました。

 そうこうしているうちに、コース上に張り紙が出され、また、場内アナウンスもあり、コース8周のところを9周にする、とのことです。主催者も距離不足に気が付いたのでしょう。

 でも、そうすると単純計算で5km×8=40km⇒4.5km×9=40.5kmで、逆に500mも多く走らされることになります。

 まあ、それでも距離不足よりはいいや、と思っていたところ、良く考えたら、タイムはラップタイムではなく、グロスタイム(※スタートの号砲がなってからゴールするまでの所要時間。スタート前のロスタイムも含まれる。)が正式のものです。

 そして、自分の中ではサブ4もグロスタイムで考えており、この日は、ウエーブスタートのため、スタートラインまでのロスタイムが4分以上ありますので、終盤になって足のつりなどのアクシデントがあればサブ4の達成が難しくなります。

 そのため、予定したペースを守り、何事も起こらぬように注意しながら、ゴール前数100mになってからは安心してスピードアップして無事、グロス3:55:07、ネット3:50:57でゴールしました。99回目のサブ4達成です!

 予定と結果をグラフにすると次のようになります。

 横軸が計測地点(km)、縦軸がスプリットタイム(秒)、青の線が予定、赤の線が結果です。途中までは、ほんのわずか予定の方が早くなっていますが、ゴールはほぼ同じで、全体的に見ても予定通りのペースで走り通したことが見て取れます。

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 なお、ゴール後にガーミンで距離を確認したら、ほぼフルの距離と同じになっていました。どうやら、最後の2.195kmの距離を短くして調整したようです。

 

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 一緒にレースに出場した走友のHさんももうすぐゴールです。コーンの上には「コース変更 周回コース9周」の文字が見えます。

 

 まあ、コースの距離を間違え、競技中にその修正を図るという前代未聞の出来事には驚かされましたが、結果的には、予定通り走ることが出来、ようやく故障前の状態に戻るための第一歩が踏み出せたような気がします。

 次に出場できるマラソン大会が何になるのかは未定ですが、少なくとも来年の秋以降には少しずつ開催されるものと期待していますので、その時に備えて、地道に練習を続けたいと考えています。

 

(追記)

 12/11にランネットで大会の写真が公開されましたので、そのうちの一枚を掲載します。

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ある中高年ランナーの体幹トレーニングその2(身体アライメント改善のためのトレーニング)

 今日は、先日ご紹介しました私が行っている一般的な体幹レーニングに続き、私が抱える身体アライメント不良を改善するために行っている体幹レーニング等をご紹介したいと思います。

  私の抱える身体のアライメント不良等については、以前にアップした私のブログの

私の抱えるランニング障害 - ある中高年ランナーの悪あが記 と

これってぬけぬけ病かな? - ある中高年ランナーの悪あが記

でご紹介していますが、今日は、その中のいくつかについて概要と改善のためのトレーニング等をご紹介します。なお、本文中では、上記のブログと記事内容が重複する部分がありますが、ご容赦願います。

 1.弾発股と大転子滑液包炎

 弾発股、つまり股関節の弾発は、腱および筋肉が股関節を構成する骨の上をスライドすることによって音が鳴る状態、と定義されているようです。そして弾発股は股関節の様々な部位に発生する可能性がありますが、好発するのは大腿筋膜張筋が大転子という大腿骨の出っ張っている部分を通過する「外側」です。

 次は、弾発股の解説です。私の説明が分かりにくいようでしたら、こちらをご覧ください。https://enomoto-mc.com/?p=7494

 腰が真っすぐな時は、大腿筋膜張筋は大転子の後ろにありますが、股関節を曲げると大腿筋膜張筋が大転子の上を移動し、大転子の前にくるようになります。大腿筋膜張筋は、引き伸ばされた輪ゴムのように常にきついのですが、大転子がわずかに突き出ているため、大腿筋膜張筋がそれを横切る時、バキッ・ゴリゴリという音や引っかかり感を引き起こします。

 そして私には数年前から弾発股(外側型)の症状があり、歩行時等に右大転子付近に引っかかり感があったのですが、痛みを感じることは、あまりありませんでした。

 ところが、今年(2020年)の2月上旬に突然、右大転子付近に痛みを発症し、歩行にも支障をきたすようになりました。

 この炎症の発生は、大腿筋膜張筋が大転子の上を通過する際に滑りをよくするための滑液包が、この通過する動作が繰り返されるうちに摩擦によるダメージを受けて炎症を起こす(※大転子滑液包炎)という機序により起こるものであり、大腿筋膜張筋が固いと炎症を起こしやすいことから、炎症の再発を防ぐためには大腿筋膜張筋の柔軟性を高めておく必要があります。そのため、大腿筋膜張筋のストレッチを行うこととしました。

 実際に行ったストレッチは、次の記事のうちの④の椅子編です。

高齢者の疾患と関係の強い大腿筋膜張筋のストレッチとトレーニングをご紹介!

 そしてそれに加えて、大転子を正しい位置に引き込み、骨盤の横幅を安定させるとされる深層外旋六筋を鍛えるため、ピラティスの「クラム」というエクササイズを左右100回行うようにしています。「クラム」のエクササイズの方法は次をご覧ください。

乙女の美脚筋エクササイズ①外旋六筋(クラム) | 美脚の真実~歪みを解消して美脚を作る方法

  クラムを実施してからは、しばらくの間、大転子滑液包炎は発症していませんでしたし、大転子の引っかかり感も軽減していました。

 しかし、今年の10月に行った青森市への旅ランでは、重いリュックを背負ってのアップダウンの多い長距離走だったためか、大転子滑液包炎の症状が出現し、そのまま旅ランは続けたものの、帰宅後は数日間休養を余儀なくされました。

 負荷の強さと時間によっては、今後も症状が出現する可能性がありますので、上記の取り組みは継続しながらも、練習の質と量に気を配って行こうと思っています。

2.外反母趾

 私は左足だけが外反母趾になっています。外反母趾の原因はハイヒールなどのシューズにあるなどとよく言われますが、ランナーにおいては、過回内が大きな原因になっているようです。

  私の外反母趾は左足だけですが、この次にお話する過回内も左足だけですので、このことからも両者に因果関係があるものと思われます。

 なお、外反母趾であっても私はランニングに大きな影響はありません。ただ、その出っ張りがシューズに当たり、擦れて痛みが生ずることがありますので、外反母趾の改善のため私は毎日、親指の付け根と小指の付け根を片手で握り、親指のみを逆の手で握って、ゆっくりと親指を外側に向けて伸ばすストレッチを30回行っています。その他、3分間の青竹踏みやタオルギャザーも行っています。

 このことにより外反母趾が改善してはいないようですが、悪化もしておらず、出っ張りがシューズに当たり擦れて痛むということは最近は発生していませんので、今後もこれらの取り組みを継続したいと思います。

3.過回内

 過回内とは、歩行や走行で足を地面に着地させる際、足首が内側に倒れ込むことです。ジョギングやマラソンの着地では、足には体重の2~3倍の衝撃がかかるため人間の足には、足首をねじることによって衝撃を吸収するプロネーションと呼ばれる動きが備わっており、それが内側に過度に倒れ込むことを過回内と言うのです。

 分かりやすく解説した記事がありました。

https://fitsalon2017.com/2018/01/31/overpronation/

 

 そして、私のランニング時の足の動きです。

 まず、左足ですが、内くるぶしが内側に入り込み、そこからかなり斜めに下腿が伸びています。

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 次に右足です。こちらは内くるぶしの内側への入り込みはほとんど無く、そこからほぼ真っすぐ上に下腿が伸びています。

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 このように私の足は、左だけ足首が大きく内側に倒れ込んでおり、左足だけが過回内しているものと思われます。

 過回内が原因で起こる不都合な事象としては、先ほどの外反母趾や偏平足そしてそれに伴って足底腱膜炎も起こる可能性があります。確かに私は偏平足気味で足底腱膜炎も何年か前に発症しました。

 そこで私は過回内の矯正のためオーバープロネーション(過回内)用シューズとされているアシックスのゲルカヤノ25を昨年買いました。しかし、ゲルカヤノは、安定性を重視しているためか非常に重い。自分で量ってみたところ、26cmで299gありました。これで走ると重くて走りにくく、モチベーションが下がってしまうので、このシューズはウォーキング用にしました。

 それに代わる対策としては、シングルレッグ・スクワットを左右1分ずつ行うことを心掛けています。というのは、私は着地の時、若干ですが膝が内側に入り込んでしまうからです。

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 O脚気味の私ですが、それでも左膝が若干内側に来ていますね。この不安定な動きが、足首が内側に倒れ込む過回内につながっているものと思われますので、シングルレッグ・スクワットを行って筋力を強化し、着地時の安定性を確保して過回内を改善しようとするものです。

 シングルレッグ・スクワットの実施方法はつぎのとおりです。

https://www.youtube.com/watch?v=f9lr_zsZado

 まだ、特段の効果は現れていないようですが(※走友からはランニングフォームが良くなったと言われました(笑)。)、走行時の身体のブレはエネルギーのロスにもなりますので、その防止のためにもシングルレッグ・スクワットを続けていきたいと思います。

4.ぬけぬけ病

 ぬけぬけ病とは、正式の医学用語ではなく、ランニング関係者からは、ローリング病やかっくん病などとも呼ばれ、原因不明の足の脱力感のせいで普通に走るのも困難になってしまうもので、ご存知の方は少ないかもしれませんが、私は時々レース中にそのような状態になることがあり、最近では2019年12月の袋井クラウンメロンでも25km過ぎからその症状が出て、蛇行しながらなんとかゴールしたという苦しい思い出があります。

 そして、ぬけぬけ病の改善を専門とする理学療法士・西山祐二朗氏によると、ぬけぬけ病は周期性ジストニアの一種であり、ジストニアという病気は、筋肉の緊張の異常によって様々な不随意運動や肢位、姿勢の異常が生じる状態をいうとのことです。

 さらには、ぬけぬけ病は長距離選手特有の症状であって、選手本人の感覚で一番多いのが「足に力が入らない」、「踏ん張れない」という感覚とのことであり、異常が生じた時の私の感覚と一致します。

 そのため、私もぬけぬけ病ではないかと思い、西山氏によるぬけぬけ病改善プログラムのうち特に推奨されている臀部、腸腰筋それにハムストリングスの3つの部位の筋力トレーニングを2019年末から時々実施しています

 実際に行っている筋力トレーニングは以下の3つです。順に臀部、腸腰筋ハムストリングスのトレーニングです。

ぬけぬけ病チャンネル - Bing video

【症状改善筋トレ】腸腰筋レベル1【局所性ジストニア(ぬけぬけ病)】 - YouTube

ぬけぬけ病チャンネル ハムストリングス - Bing video

 このトレーニングを始めてからレースに出たのは今年(2020年)1月の勝田全国マラソンだけで、この時はぬけぬけ病のような症状は出ませんでした。また、レースではありませんが、11月に行われたフルマラソンの「合同記録会」でも大丈夫でした。

 しかし、その時は「たまたま」かもしれませんので、3日後(12/6)に宮城県名取市で行われるアールビーズ社主催のトライアルマラソンで効果を確認したいと思っています。

 なお、この腸腰筋のトレーニングですが、大腿筋膜張筋が大転子の上を通過することを繰り返すことになります。そして私は前述のとおり弾発股(外側型)の症状がありますので、このトレーニングは大転子滑液包炎の引き金となりかねません。よって、このトレーニングに関しては、強度や頻度に十分注意しながら行っています。 

 

 結局、これらのトレーニングにより症状が劇的に改善されたということはありませんが、少なくとも悪化はしておらず、中には症状の出る頻度が少なくなったものや症状が軽くなったものもありますので、今後も継続してトレーニングを続けたいと思います。

  

コーちゃんのランニング日誌(2020年11月分)

  早いもので、11月ももう終わりです。私の11月のランニング日誌をご覧ください。

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11月ランニング日誌

 11月は、体調不良の時期などもあり、月間走行距離が220km弱とやや少なめですが、内容的にはポイント練習が週1~2回できたので、その意味では満足できる結果となりました。

 まず、11/8(日)には、2020マラソン競技会代替イベント(合同記録会)に参加しました。

 このイベントは、新型コロナ感染症のため各地のマラソン大会が軒並み中止となり、走る機会を失っているランナー仲間のために、私が所属している「秋田一ツ森RC」のメンバーである岩谷さんが企画して開催したもので、60人近い参加者がありました。

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 私は、フルの部に参加したのですが、8月から故障続きでほとんど満足な練習が出来ないままに臨み、案の定、終盤に大失速して散々な結果となりました。

 ただ、練習しなければ走力は確実に落ちるということを改めて確認できたことは収穫でした。

 

 このイベントの翌日からは、右足裏の筋肉痛と左足親指付け根が痛み、2日ほど休養しましたが、これらが軽快したため、11/12(木)は、旧69市町村ランで湯沢市役所から旧雄勝町役場までの15.7kmのランを行いました。

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 11/15(日)クラブの練習会で、私はキロ5分ペースで10km走る予定でしたが、途中で1週間前に痛めた左足親指の付け根に軽い痛みが出現したので、5kmで中止しました。スピードを上げなければ大丈夫かと思い、この日の夕方にまた走ることとし、最初はキロ5分半から入ったところ痛みは無く、徐々にスピードを上げていったところ、キロ5分でまた痛みが出現したので、すぐにスピードを落として帰宅しました。

 

 そして、11/17(火)は、半年以上も行っていなかった30km走を行いました。

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 キロ5分半に設定し、予定通りに走ることが出来ました。でも、終盤は余裕が無くなりましたので、やはり走力が衰えているんでしょうね。

 

 11/19(木)は、好天に誘われて、旅ランを行うこととし、旧69市町村ランで旧西木村と旧角館町を走りました。

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 久しぶりにゆっくり角館の町を見ることができ、楽しい旅ランでした。

 

 11/22(日)クラブの練習日です。

 前日には、右肩と右踵の上(※いつもの腓骨筋腱炎とは違うようです。)に軽い痛みがあったのですが、この日は大丈夫でしたので前の週に達成できなかったキロ5分で10kmのペース走に再挑戦です。

 5km位までは、キロ5分を少し切っていたのですが、その後は、キロ5分を少し超えてしまい、走力の衰えを思い知らされました。ところが、なぜか7km位からは身体が軽くなり、キロ4分40秒台のスピードで走ることが出来ました。結局、平均速度が4分55秒ほどでしたので、まだまだではありますが、復調に向けて一歩踏み出したというところでしょうか?

 

 11/24(火)は、12/6(日)に行われる名取トライアルマラソンのペース設定のためのハーフの距離のペース走を行いました。

 フルマラソンを効率的に走り切るには適正ペースで走る必要があり、現時点での適正ペースを知る必要があったのです。

 具体的には、このまま走り続けられそうなギリギリのペース(=ATペース?)を探りました。

 その結果、ハーフまでですが、キロ5分15秒~20秒くらいが無理のないギリギリのペースでしたので、本番でもハーフまでは、そのペースで走り、その後は少しずつ落としていくことにしたいと思っています。

 

 11/26(木)は、近くの温泉まで走って行ってのんびりと入浴しました。私の住む秋田市には日帰り温泉の施設が12ほどあるようですので、機会を見ていずれはすべての温泉をランで制覇したいと思っています。この日の様子は次をご覧ください。

秋田温泉さとみ(秋田市の日帰り温泉ランその1) - ある中高年ランナーの悪あが記

 

  11/29(日)クラブの練習日で、この日も10kmのペース走を行いました。狙いとしては、1週間後に迫った名取のフルマラソンに備えて、ペース感覚を養うことです。

 前半は予定しているペースに近い(やや速い)キロ5分ちょっとで走り、終盤はラストスパートをイメージしてスピードを上げ、平均速度は前週と同じ4分55秒ほどでした。

 最後に最近の月間走行距離と体重・体脂肪率です。

 まず月間走行距離は、次のとおりです。

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 次に、体重と体脂肪率です。

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 11月は、前月より体重・体脂肪率ともに減少し、自分にとって最適と思われる数値に近づいて来ました。これらは、適正な練習の質と量によって自然に反映されるという側面もありますので、これらの数値を目標とするのではなく、あくまで練習のバロメーターとして見たいと思います。

 12月はいよいよ雪も降って来るでしょうが、地道に練習を重ねます!
  

秋田温泉さとみ(秋田市の日帰り温泉ランその1)

  私は温泉が好きでランニングの後などには、よく温泉に浸かって疲れを癒すことがあります。

 さて、私の住む秋田市にいくつ日帰り温泉があるのか調べたところ、次の表のように12施設ありました。

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 ※あくまで、日帰り入浴が可能な天然温泉の施設です。この他に、「温泉センターりらっくす」という施設もありますが、これは「秋田温泉さとみ」の別館のようですので、対象外とします。また、「距離」は自宅からの距離です。

 この中には、まだ訪れたことのない温泉もありますので、せっかくならこれらすべての温泉にランで行って入浴しようと思い立ち、昨日(11/26 ※いいフロの日だそうです。)早速、「秋田温泉さとみ」へ行きました

 トップバッターに「秋田温泉さとみ」を選んだ理由は、この日は北西の風が強く、「秋田温泉さとみ」は自宅から北西方向にあるため、10日後に出場する名取トライアルマラソンの強風対策になると思ったからです。

 着替えをリュックに詰めて自宅を出発し、「秋田温泉さとみ」に到着しました。

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 浴場の更衣室に入ったところ、他には誰もいません。撮影禁止の張り紙もないので、少しだけ写真を撮りました。

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 さすがに浴場内の写真は撮りませんでしたが、その様子は次のHPでご覧ください。

秋田温泉元湯・大浴場 | 元湯 秋田温泉さとみ

 

 実は、私はこの温泉に入るのは30年ぶりくらいです。30年くらい前までは、毎週仕事の帰りに2~3回くらいは立ち寄り、休みの日にも、当時小学生と幼稚園くらいだった2人のこどもを連れて、時々来ていました。私がサウナに入っていると、まだサウナに入れないこどもたちが、サウナの窓の外から「パパ、早く出て~。」と言っていたのを思い出します。

 なぜ、30年もこの温泉に来ていなかったかというと、その後、自宅のそばに「横森温泉パルコ」という温泉施設が出来たため、近くの方を選んだからです。

 そして、この「横森温泉パルコ」は、その後廃業し、一方、「秋田温泉さとみ」はすぐ近くに日帰り客専用の「温泉センターりらっくす」を開業して、「秋田温泉さとみ」では日帰り客を受け入れなくなりました。(※食事プランの客を除く。)

 ところが、「秋田温泉さとみ」で一般の日帰り客の受け入れを再開していることを最近になって知りました。

 そして、30年ぶりの入浴となったのですが、浴室は当時と大きく変わっておらず、とても懐かしく感じました。

 また、浴室内は、私の約60分の入浴の間、他に誰一人いない完全な貸し切り状態でした。

 入浴料は1,000円とやや高いのですが、結果的に広い浴室を独り占めできたのですから、安いものです。それに、フェイスタオルも付いてきました。

 私が、玄関を出るころには、宿泊客とおぼしき人たちが続々と入って来たので、もう少し来るのが遅ければ貸し切りというわけにはいかなかったかもしれません。ラッキーでした。

 帰りは、身体が軽くなり、追い風を受けながら自宅に戻りました。
 

 さて、次に、一昨日(11/25)のことになりますが、この日は前日に21.1kmのペース走を行ったことから休養日とし、近くの一つ森公園を散策しました。

 この一つ森公園は自然が豊かで、時々カモシカなども見かけることがありましたが、この日もこの春まで坂道走を行っていた散策路で遭遇することが出来ました。

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 逃げるそぶりも無かったので、驚かせないように慎重に近づいて写真を撮ったのですが、5mほどまで近づいたところでゆっくりと離れて行きました。

 カモシカが人間を襲うことはめったに無いと思いますが、先月(10月)は愛知県で鹿を捕獲するためのワナに掛かったカモシカを逃がそうとした男性がカモシカの角で刺されて死亡するという事故もありましたので、油断は出来ません。

 また、この日は、このすぐ近くの木の上にスズメバチの巣も見つけました

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 分かりますか?写真の右上にある丸い物体です。

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 拡大するとこうなります。直径は20cm以上ありそうです。だいぶ高い位置ですが、春になってここを通る時には気をつけたいと思います。

 早く故障の不安から完全に開放されて、この辺を疾走(?)する日が来ることを願っています!

ある中高年ランナーの体幹トレーニングその1(一般的なトレーニング)

 私の住んでいる秋田は大分寒くなり、旅ランには不向きな季節となって来ました。そのため、このブログにアップする記事の題材も少なくなりましたので、今日は私が行っている体幹レーニング(自重トレーニング)をご紹介したいと思います。

 まずその前に、長寿科学振興財団の「健康長寿ネット」で興味深い記事を見つけましたのでご紹介します。

 「高齢者の筋力トレーニング」という記事です。内容は、以下のとおりです。

久野(注:久野譜也筑波大学大学院教授のことと思われます。)らは高齢者のマスターズ大会マスターズに出場するために日常的に激しい持久的トレーニングを積んでいる高齢ランナーと日常的に運動習慣を持たない同年代の高齢者の比較を行ったところ、高齢ランナー群は平均で月間234㎞ものトレーニングを実施しているが、加齢にともなう速筋線維の萎縮率は運動習慣を持たない同年代の高齢者と同様な値でありました。このことからは歩行やジョキングなどの持久的な運動のみでは、加齢にともなう速筋線維の萎縮に対する抑制にあまり貢献しないことを示唆しています。

 そのため、健康増進のための運動としては、歩行やジョキングなどの有酸素運動のみを行うのではなく、筋力トレーニングも併せて行うことが効果的であることが考えられます。」とありました。

 つまり、私を含む高齢者は、ジョギングだけをしていても加齢に伴う速筋繊維の委縮を防止することが困難なようです。

 通常、私のレベルではフルマラソンにおいて速筋を使うことはあまり無いのですが、それでもある程度は速筋を使う場面もあると思います。

 また、練習においても、現在は故障明けのため行っていないインターバルトレーニングを再開するためには速筋を鍛える必要があります。

 ということで、筋力トレーニングの必要性を書かせていただきましたが、では、高齢者にとってどのような筋力トレーニングが最適なのかということについて、先ほどの「高齢者の筋力トレーニング」では、

「高齢者でも適切な負荷の筋力トレーニングを継続することで、筋力増強の効果が得られるといわれています。一般的に筋力トレーニングの高い効果を得るためには、高強度の負荷を筋肉に与えて筋力トレーニングを行うことが有効であるとされていますが、高齢者の場合は、筋組織が若年者に比べると傷つきやすく、病気や怪我、関節の痛みなどにつながるリスクがあります。そのため、高齢者の筋力トレーニングでは、個人に合った負荷強度でトレーニングを行うことが大切です

 また、自分の体重を負荷とする「自重トレーニング」と言われる比較的負荷の小さいレジスタンス運動でも、スロートレーニングで大きな効果が期待できるとされています。

 特に高齢者は加齢によって抗重力筋の筋力低下、筋肉量の減少がみられるため、体幹筋・膝伸筋群・臀筋群などの継続的なレジスタンス運動を行い、筋肉を強く大きくすることが有効とされます。個別の筋肉の筋力トレーニングに加えて、日常的にウォーキングを行うことや、活動的な生活を送り、鍛えた筋肉を使い続けることも重要です。」と書かれています。

 よって私を含む高齢ランナーにとっての筋力トレーニングは、負荷の高いトレーニングではなく、「自重トレーニング」などの比較的負荷の低いトレーニングの方が適切のようです。

 私は、以前からスポーツジムで時々器具を用いた体幹レーニングを行い、2年ほど前からは器具を使わない自重トレーニングも始めており、最近ではその頻度が増えています。(ジムについては、新型コロナの影響もあって2か月ほど前に退会したので、現在のトレーニングは自宅での自重トレーニングのみです。)

 ということで、私が現在行っている体幹レーニングをご紹介させていただきます。

私が行っている一般的なトレーニン

 まずは、多くの方が行っているであろう一般的な体幹レーニングのうち、私が行っているものを一覧表でお示しします。

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  なお、これらの体幹レーニングについては、同じ名称でもその方法は何種類もありますので、私の行っている方法に近いものをご紹介します。

①フロントランジ

activel.jp

②ハーフスクワット

neutral-men.com

③スプリットスクワット

ufit.co.jp

④バックエクステンション

m-sblog.com

ニートゥーエルボー(立位)

oliva.style

⑥スタンディングカーフレイズ

smartlog.jp

プランク

allabout.co.jp

⑧ダイアゴナル

slope-media.jp

⑨サイドプランクレッグリフト

www.bing.com

⑩プッシュアップ

toremo.jp

⑪ワンレッグヒップリフト

www.bing.com

 

 私が行っているこれらのトレーニングの頻度は、個別には週に数回程度で、全種目を毎日実施しているわけではありません。

 私は、この他に身体アライメント改善のためのトレーニングも行っており、これらを全部実施すると、1時間以上かかります。そして、あまり無理をすると故障につながりかねませんのでその日の体調などを見ながら適宜実施しています。

 私にとって、これらのトレーニングは、それ自体が目的ではなく、ランニング能力の維持・向上や故障のリスク軽減のための手段として考えています。

 ですので、当然ながら、故障している部位に負担が掛かるトレーニングは行わないほか、レーニングの種類が偏って主導筋と拮抗筋のバランスが崩れることの無いように気を付けています。

 なお、身体のアライメント改善のためのトレーニングについてはまたの機会にご紹介させていただきたいと思います。