ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

羽州浜街道ランその④(羽後本荘駅~潮風公園)

 昨日(3/24)は、羽州浜街道ランの第4弾として羽後本荘駅からにかほ市平沢にある潮風公園までの旅ランを行いました。

 そのルートは次のとおりです。

 まずはゴール地点の潮風公園に車で向かいます。

 潮風公園に着きました。平沢漁港の隣にある芝生に覆われた公園で海が見えます。

 ここから500mほど離れた仁賀保駅まで歩きますが、途中で古い洋館を見つけました。家に帰ってから調べたところ、これは旧松野医院1920年(大正8年)に建てられ2011年に閉院したとのことです。

 

 仁賀保駅に着きました。ここから羽後本荘駅へJRで移動です。



 羽後本荘駅の通路からは鳥海山が良く見えました。天気は晴れで風も弱く絶好の旅ラン日和です。

 ここからまずは羽州浜街道まで走ります。

 1.2kmほど走って前回の旅ランで訪れた地点まで来ました。ここで右に進みます。



 600mほど西に進むと何やら櫓のようなものがあるお寺がありました。

 善応寺というようです。

 ネットで調べたところ、善応寺は「1466年に建立され、1598年にこの古雪町が開拓された時に羽州浜街道沿いの現在地に移転した」とされているようですので、ここが羽州浜街道だったことは間違いが無いようです。

 また櫓のようなものは太鼓堂で、仏事で使用する太鼓を備えた建物のようです。

 

 善応寺には鐘楼もありました。

 

 さらに400mほど西に進むと看板のようなものがありました。

 よく見るとこれは古雪湊と古雪御蔵の解説板でした。ここは子吉川の川沿いですが、解説板によると江戸時代には日本海を航行する北前船が停泊する古雪湊があり、いろいろな物資の流通と共に「おおきに」とか「なんぼ」といった上方言葉も伝えられた、と書かれています。

 私の住む秋田の方言でも「いくら、どれほど」という意味で「なんぼ」という言葉が使われていますが、大阪弁と一緒なのは単なる偶然と思っていました・・・。

 

 更に西に300mほど進むと道路沿いに大きな観音像がありました。「元文五」の文字が見えますので1740年に建てられた物のようです。

 

 更に西に進んで国道7号線のガード下を潜り、浜ノ町に来ました。ここで不思議な場所を発見!

 庚申塚などいくつもの石碑や石像がある場所です。

 

 そしてその中には芭蕉翁」と刻まれた歌碑らしきものがあります。ただ、書かれている内容はほとんど判読できません。

 

 また、俳句らしきものが刻まれている石碑もありました。かろうじて「旅人」という文字が読み取れます。

 これらは何なのでしょうか?芭蕉」とは書かれていますが、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で秋田県を訪れたのはここから20数km南の象潟(※にかほ市)までのはずですので、ここに来て句を詠んだ記念、ということはありえないでしょう。

 釈然としないままこの場所を離れましたが、家に帰ってからいろいろと調べたところ、由利本荘市公式ウェブサイトにヒントが見つかりました。

 それによると、「市内にいくつかの芭蕉碑があります。この芭蕉碑というのは俳句愛好者たちが、俳聖とあがめる芭蕉を祀り、自らの俳句の上達を願い建立したものです。」とあります。そのうちの2つについては実際の写真が掲載されていました。

 残念ながら、その写真の中にこの石碑はありませんでしたが、おそらくこれも愛好家が建立したものでしょう。文字が読み取れないだけに紛らわしいですね(笑)。

 

 さて羽州浜街道ですが、本来ですともう少し子吉川の河口に向かって進み、途中から南西に進んで西目の海士剝集落に出るようなのですが、現在はそのほとんどが松林に覆われて道が無くなっています。

 ということで、やむなくここで左折して羽州浜街道から離れます。

 

 国道7号線を経由して海士剝集落に着きました。ここからは再び羽州浜街道となります。

 この先は毎年9月の第2日曜日に行われる西目健康マラソンのコースを走ります。

 西目海岸です。

 

 西目の出戸地区まで来ました。特に羽州浜街道の痕跡はありませんが、瓦屋根の民家が連なり風情があります。

 

 その後は一旦国道7号線に合流し、にかほ市に入ってから平沢地区の住宅地を通って創業1487年という全国でも3番目の歴史を持つ酒蔵を持つ「飛良泉本舗」に着きました。

 ここは店舗のようですが、土日祝日は休業との張り紙がありました。

 工場はこの裏でした。

 今回の旅ランはここまでで、後は車を置いてある潮風公園に戻ります。

 この公園のすぐそばに「かみのゆ温泉」という温泉があるようですので歩いて行ってみます。

 一見、銭湯のような店構えで内部も銭湯っぽい感じでした。ただ、お湯は琥珀色のモール泉で紛れもない温泉(※温泉成分分析表を見ると泉温が19.5℃となっていましたので正確に言えば鉱泉でしょうか?)です。直接関係は無いとは思うのですが、薪でお湯を温めているせいか、とても肌に優しく気に入りました。

 ここは平沢海水浴場からもすぐ近くですので、泳いだ後にここの温泉に入れば最高でしょう。入浴料は400円でシャンプーなどの備え付けはありません。

 

 汗を流してさっぱりしたところで帰宅です。

 結局この日は16.1kmの距離を写真撮影を除いてノンストップで走り続けました。

 やはりロキソニンを飲んでいても痛みはありますが、これだけの長い距離を走れたことに安堵しています。

 ようやく暖かくなり旅ランには好適な季節になって来ましたので、これからは大いに旅ランを楽しみたいと思っています。