ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

潟上健康マラソン2023DNSと今後のランニングライフ

 今日(10/9)は潟上健康マラソンの開催日で、私は5kmの部にエントリーしていたのですが、持病のハムストリングス付着部炎の痛みにより残念ながら参加出来ません

 参加費が無料にも拘らず、開催にあたって色々と準備をして頂いた主催者の方々には申し訳ない気持ちで一杯です。

 ただ、主に走行時に右臀部が痛む私のハムストリングス付着部炎は、先日の秋田市内バス停終点ランでさらに悪化したようで、若干ですが痛みの範囲も広がり歩行時にも痛みます。

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 この分では10/22の盛岡シティマラソン(フル)への出場が危ぶまれるほか、来年1/28の勝田全国マラソン(フル)へも出場できるかどうか分かりません。

 れらの大会へ出場できなかった場合、又は出場しても故障個所をさらに悪化させた場合にはその後の大会へのエントリーを見合わせざるを得ないでしょう

 もちろんそれまでにこのハムストリングス付着部炎が軽快してくれれば今後もレース出場が続けられるでしょうし、(昨年夏の時点では)主治医もいずれは良くなるだろうと言ってくれています。ただ、いつ軽快するかは分かりません。

 この痛みの原因は「長引く痛みの原因は、血管が9割」という本によると、炎症が起きている時に過剰に出た「血管内皮増殖因子」という物質によってつくられた「ぐちゃぐちゃ、モヤモヤした役に立たない血管」の周りに出来てしまった神経線維にあるようです

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 なお、この本の著者の奥野医師は、「モヤモヤ血管は長い期間にわたり体の中に居座り、1年、2年は当たり前で、中には10年以上の痛みの人でもモヤモヤ血管が原因となっています。」と言っています。

 私は発病してからもうすぐ2年になりますが、まだ「当たり前」の期間中のようで、いつ治るのかは全く分かりません。

 私が通院中の整形外科では対症療法として湿布薬を処方してくれるだけで自然治癒を待つだけの状況ですが、奥野医師のクリニックをはじめ全国のいくつかの医療機関ではこのモヤモヤ血管に対する効果的な治療を行っているようです。

 それは「運動器カテーテル治療」というもので、カテーテルという細くて柔らかいチューブをターゲットとなる異常な血管に通し、小さな粒子を投与して一時的に血管を詰まらせることにより異常な血管を減少させる治療法です。

 この治療法はハムストリングス付着部炎に対しても有効とのことで、リオオリンピックに出場した女性マラソンランナーもハムストリングス付着部炎などにより走ることが出来なくなったため運動器カテーテル治療を受け、再び走ることが出来るようになりました。この女性ランナーは今年3月の名古屋ウィメンズマラソンを最後に38歳で引退し、記録は2時間44分台とベストタイムよりは20分ほど遅くなりましたが、十分に治療の効果はあったのでしょう。

 ただ問題は、この治療法は健康保険の適用外でかなりの高額な費用が掛かること、更には、まだ新しい治療法のためこの治療を行っている医療機関が少なく、私の近隣の県では治療が受けられないことなどがネックとなります。

 また、必ずしも治療を受けた人のすべてが完治するわけでもないようで、一例として、デフ(聴覚障がい者)サッカーの元日本代表選手のブログによると、2022年10月に難治性ハムストリングス付着部炎のカテーテル手術をして術後1か月過ぎには痛みが完全に消失して走れるようになったものの、今年2月に痛みが再発して6月に2回目のカテーテル手術を行い、それでも改善せずに7月に3回目の手術を行って8月末の時点では痛みは7割程度消失、ただしまだ競技復帰出来ていないとのことです。

 となると、費用的な面も含めて、この先何年走れるか分からない71歳の老人がこの運動器カテーテル治療を受けることについては、今のところあまり考えられません

 

 以上を踏まえて、ここで自分のランニングとの向き合い方や今後の方向性について整理したいと思います。

 項目としては、①レース出場、②練習、③旅ラン について、それぞれにおける私にとっての㋐利点・効果、㋑欠点・弊害、㋒現状、㋓今後 についてまとめてみました。

 ということで、今後もこのような状態が続くとすれば、「①レース出場」については「参加を見合わせる」こととし、「②練習」については「レース出場を目的にするのではなく、気分転換のため、故障箇所の様子を見ながらゆっくりと走る」、また、「③旅ラン」については「現在計画している旅ランは完遂する」ことにしたいと思っています。ただ、12月上旬に予定している栃木県から東京までの旅ランは4日間で100kmを走るので果たして走り切れるでしょうか?

 このハムストリングス付着部炎が近いうちに軽快し、すべてが杞憂に終わってくれることを願っています。