ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

秋田県では新型コロナ新規感染者が過去最多となりました・・・

 新型コロナ感染症は第8波に突入し、全国の新規感染者数は、最近の1週間の移動平均では1日10万人を超えて既に第6波のピーク時を上回り、第7波のピーク時の5割に迫る勢いとなっています。

 そのような中、私が住む秋田県では感染者が急増し、昨日(12/6)の発表では1日の新規感染者が過去最多となってしまいました。

news.yahoo.co.jp

 秋田県は、新型コロナ感染症が発生した当初は感染者数が非常に少なく、その後も人口当たりの感染者数は全国平均よりも少なかったのですが、ここ1~2カ月間は急増し、最近では過去1週間の感染者の増加率が全国でもトップクラスとなっています

出典:札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門

 ご覧のとおり、秋田県は上から3番目です。

 以下の通り秋田県は新型コロナのワクチン接種率が全国で1位なのに・・・です。

出典:札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門

 なお、上のグラフは1回目のワクチンについてのものですが、2~4回目のワクチン接種率についても秋田県が1番高くなっています。
 そしてもう一度、直近1週間の感染者の増加率のグラフに戻っていただいて、上位の道県はほとんどが寒冷地であることから、マスコミでは、寒くなって換気が十分に行われないことが関係しているのではないか、との報道もありました。

 確かにそれも一因かとは思いますが、それだけでしょうか?

 私は以前から同じ秋田県でも秋田市とそれ以外の地域の感染者数の動向に注目して来ました。

 次の表をご覧ください。これは秋田県秋田市のデータをもとに一定期間のそれぞれの新規感染者数と秋田県全体の中における秋田市の感染者数の割合を私が表にしたものです。なお、秋田市秋田県内で特に暖かいということはありません。

 この表をご覧いただいてお分かりのとおり新型コロナ感染症が発生以来、今年の7月末までは秋田市の新規感染者数の全県に占める割合が40%台半ばから50%台半ばとなっており、秋田市の人口は31.7%であることを考えるとこれは非常に大きい数字と言えますが秋田市が県内の他の地域に比べて人が集まりやすく、飲食店の数も多いことを考えると当然の結果でしょう。

 しかし今年の8月からは秋田市の人口割合に近づき、9月下旬から現在までの数字では20%台となって人口比で言えば全県平均よりも新規感染者数の割合が少なくなっています
 この理由として考えられることは秋田市では既に一定程度の人数が新型コロナに感染して抗体を持っている人が多くなったことから秋田市以外の県内の地域に比べて感染拡大の勢いがそれほど大きくなく、逆に秋田市以外の地域ではこれまで感染者が少なかった分、今急速に感染が拡大しているものと私は考えています。

 もちろん秋田市集団免疫が成立しているわけではありませんので、これからも感染は拡大するでしょうが、同じことが全国の都道府県間での比較にも言えると思います。

 先日、厚生労働省から発表されたデータで興味深いものがありました。

 これは、今年の11/6~11/13に献血をした16歳~69歳の男女8,620人を対象に、新型コロナの感染後に得られるN抗体を持っている人の割合の都道府県ごとの数字で、これはワクチンによって得られる抗体とは異なることから実際の新型コロナの感染者数を反映するほか、ワクチンによって得られる抗体よりも強い免疫を保有している人の割合を示すことにもなると思われます。(※ワクチンによって得られる抗体は細胞性免疫により重症化を防ぐ効果はあるものの感染を防ぐ効果については、必ずしも十分とは言えないようです。)

 そしてそのデータをグラフ化してみました。

 このグラフと最初の直近1週間の感染者数の増加のグラフとを比べて見ると、N抗体保有率が低い都道府県が最近の感染者の増加が多い傾向にあるようです。
 特に逆の意味で象徴的なのが沖縄県で、N抗体保有率は47都道府県でダントツに多く、そのためか最近の感染者の増加率は47都道府県の中で一番少なくなっています。ワクチン接種率が一番少ないのに、です。

 このことは、N抗体を持っている人(=新型コロナに感染した人)が多い地域では少ない地域に比べて感染拡大のスピードが遅いということを示しており、新型コロナの収束のためには結局のところ、集団免疫の獲得しか無いのかなという気もします

 ただ、だからといって感染対策をやめて安易に感染を受け入れることは避けるべきと思います

 オミクロン株は重症化率が低いといわれていますが、感染力が非常に強いため感染対策を放棄すると現時点ではあっという間に感染爆発が起こり、医療崩壊など社会はパニック状態になるでしょう。

 ですので、これからも十分な感染対策を行うことが必要ですが、残念ながらそれでも一定数の感染者が発生するでしょうから、結果としていずれは集団免疫を獲得することになると思います。

 それがあと何年後になるのかは分かりませんが、そのようなソフトランディングが現実的です。

 それにもう一つ、新型コロナで怖いのはかなりの確率で後遺症が残ることで、その割合は世界保健機関(WHO)によると10%~20%と言われています

 そしてその後遺症で最も多いのが慢性疲労症候群などの長引く倦怠感で、そのために休職や退職を余儀なくされた人も少なくないようです。

 なので私は、オミクロン株は感染しても軽症で済むだろうと油断せずに、これからも十分な感染対策を行ってこの第8波を乗り切りたいと思っています

 

 このブログのメインテーマであるランニングとは関係の無い話を長々としてすみませんでした。

 私のランニングに関して言えば、福島県・栃木県での旅ランから帰って来た翌日(11/28)にぎっくり腰を発症してしまい、6日間は完全休養でした。

 その後、昨日までの3日間は練習を再開しているのですが、まだぎっくり腰の痛みが残っており、また、原因不明なのですが、右膝の皿の上辺りに一瞬の強い痛みが時々発生するなど、加齢のせいかあちこち痛みが出て困っています。

 ただ、この1年以上悩まされて来た右臀部等の痛み(ハムストリングス付着炎)はほぼ完治したようです。長かった~。

 これからはあまり無理をせずに、それでもなんとか来年1/29の勝田全国マラソンに向けて秋田の寒い冬を走り抜けたいと思っています。