ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

リハビリを兼ねた千秋公園の散策

 1週間前に突然襲われたぎっくり腰

は、まだ少し痛みはあるものの、歩行にはそれほど不自由しなくなりました。

 また、5日ほど前に再発した右足外くるぶし下の痛み

は、どうやら収まったようです。

 そこで、今日は秋田駅の近くにある千秋公園へリハビリを兼ねて散策に行きました。

 千秋公園は、慶長7年(1602年)から、明治2年(1869年)の版籍奉還まで、12代267年続いた秋田藩20万石佐竹氏の居城、久保田城跡です。

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千秋公園の由来

 千秋公園に行くためには、さほど距離は長くありませんが急な坂を上らなくてはなりません。

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千秋公園への坂道

 私は出たことがありませんが、毎年7月に行われ約1,500人のランナーが駆け抜ける「与次郎駅伝」では、この坂もコースになっています。大変でしょうね。

 

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千秋公園二の丸

 千秋公園に着きました。快晴です。気温は既に32度を超えていると思います。公園入口のすぐそばに「佐竹史料館」という秋田藩主佐竹氏関連の資料を展示している施設に行ってみました。私は、秋田市に住んでいながら、一度も入館したことがありませんでした。

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佐竹史料館

 館内には、甲冑等も多く展示されていましたが、大鎧は25~30kgで刀や槍などを装備すると35~40kgにもなるそうです。これほどの重いものを身に着けて移動するのですから相当な重労働です。マラソンくらいで音を上げてはいられないですね。

 次に、二の丸から階段を上り、本丸への表門を通ります。

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表門

 立派な門ですが、平成13年に再建されたものです。

 

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本丸跡からの景色

 本丸跡から公園を見下ろした景色です。私が子供の頃には、この池のある辺りに動物園がありました。猿を電車の先頭に乗せた「おサル電車」に乗ったことを思い出します。「おサル電車」は、東京の上野動物園で昭和24年に営業を開始し、大人気を博したことから一時期は全国の動物園で同様のアトラクションが流行したとのことですので、秋田市もそれに倣ったのでしょう。ただ、昭和48年に動物愛護法が制定されたことを受け、上野動物園では翌49年に「おサル電車」を廃止し、これに足並みを揃えるように、「おサル電車」は全国から姿を消したそうです。ちなみに秋田市の動物園は、昭和48年9月にこの場所から秋田市の南西部にある大森山に移転しています。

 

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御隅櫓

 本丸跡の中でも一番高い位置にある御隅櫓です。櫓とは、見張り場としての役割と「矢倉」すなわち武器庫としての役割を持つものとのことです。

 この御隅櫓は、史料に記されている2階造りを基本とし、その上に展望室を加えて復元されたものとのことで、実際にあったものの忠実な復元ではないようです。

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展望室からの眺め(北西方向)

 展望室に上ってみました。北西方向の写真です。遠くには日本海が見えます。また、ぼんやり山のように見えるのは、男鹿半島です。それにしてもここ数年で急激に風力発電の風車が増えました。

 

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展望室からの眺め(北東方向)

 こちらは、北東方向です。標高1,170mで日本三百名山の一つである太平山が良く見えます。そういえば今年はまだ一度も太平山に登っていません。熊の出没が多くて一人では怖くて行けないのです。

 

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あやめ園

 本丸跡から、来た時とは反対側の階段を下ってあやめ園に行ってみました。当然のことながら、花はまったく咲いていません。この千秋公園は、桜の頃とつつじの頃は花見客で賑わうのですが、この時期は訪れる人もあまりいません。

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お堀

 それではと、公園の坂を下りてお堀に行ってみました。この大手門の堀では、8月中旬にハスの花が最盛期になるのです。もう9月の上旬ですので、枯れている花も多かったのですが、ところどころ、まだ咲いている花を見ることが出来ました。

 千秋公園には年に何回か来ることがあるのですが、いつもなら走って回り、景色などゆっくり見ることが少なかったので、良い機会となったリハビリウォークでした。