ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

第4回東北希望の襷マラソン(秋田大会)参戦記

 今日(11/6)は秋田市で開催された第4回東北希望の襷マラソンに出場して来ました。

 この東北希望の襷マラソンのコンセプトは、大会ホームページによると、

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の鎮魂と皆様に元気と希望を与えることへ繋がる、復興マラソン『東北希望の襷マラソン大会』を東日本大震災から10年の節目の2021年からスタート。東北6県をまわります。

とのことで、私は2021年6月に行われた第1回大会にも参加しています

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 この時はまだハムストリングス付着部炎の発病前で最初は予定通りキロ5分を切って走れたのですが、次第に蒸し暑さに体力を奪われ、終盤には脚がつって大失速した苦い思い出があります。

 今回は、暑さの心配はいらないのですが、何しろまともな練習が出来ていないので、全部で9周(※1周2.345km)するうち最初の3周はキロ5分24秒で、そして4周目から9周目まではキロ5分15秒で走って1時間52分でゴールするようにペース設定をしました。ただ、それですら予定通りにゴールする自信はありません。

 

 さて当日です。前日までの天気予報では雨でしたが、うれしいことに晴れました

 県立中央公園陸上競技場の正面入口のそばで受付を済ませ、ウォームアップを兼ねて陸上競技場の周りを走ってみました。

 

 普段はあまり参加しないのですが、オープニングセレモニーにも出てみました。

 来賓の挨拶など無いのが良いですね。挨拶はゲストランナーの安田美沙子さんだけでした。

 この写真は光の関係で顔が陰になって良く見えませんが、実物はとてもきれいでした。さすがに女優さんです。

 

 なまはげ太鼓も登場です。

 

 さて、スタートの時刻となりました。天気は晴れ。気温は一桁でしょうが、陽射しがあるので寒くはありません。風も弱く、絶好のコンディションです。

 そして、レースの結果です。

 予定では、最初は無理をしないでゆっくり入り、調子が出てきたらスピードを上げていく作戦でしたが、スタートから周りのランナーにつられて速く入ってしまい、1周目で1分以上も早いタイムになりました。

 これでは速すぎるので2周目からは少しスピードを落としたのですが、それでも予定のラップよりは速いので予定のスプリットとの差は拡がるばかりです。

 まあ、行けるところまで行ってみよう、と思いながら走っていたのですが、だんだん左脚のふくらはぎがつりそうになり、6周目を終える直前にはいったん立ち止まってストレッチをせざるを得ない状況になりました

 その後は、もうだましだまし走るしかありません。地面を強く蹴ると痛みが走り今にもふくらはぎがつりそうになるのですが、下り坂ではあまり地面を蹴らないせいか痛みはないのでそこでは普通に走ります。

 そのようにして、タイムの落ち込みを最小限に抑え、最後の周の残り1kmくらいの地点からは、もう脚がつってもゴール出来るだろうとスピードアップしてゴールしました。まあ、結果的に予定より2分ほど早く走れましたので、満足すべきでしょう

 ただ、午後になってネットで発表された成績を見たところ、私は70歳以上の部で4位で、3位入賞となった人とのタイム差は37秒でした。

 少し残念な気もしますが、脚がつるのも実力不足の現れなので、これからはもう少し速いペースで長い距離を走る練習も取り入れたいと思っています

 レース中は知り合いのランナーから応援をもらったりして楽しい一日でした

 

※大会会場ゴール地点の様子

 

※完走証が新型コロナ対策のため交付されないので、その代わりの(?)パネル

 

秋田県境越えラン番外編①(鳥海ブルーラインその1 象潟庁舎~奈曾の白滝)

 私が今年6月から実施している「秋田県境越えラン」は、私がこれまで「秋田県内25市町村一筆書きラン」や「旧69市町村ラン」で訪れた地点から隣県との国道の県境まで走るというもので、これは全部で17か所あります。

 そして、県境はこれらの国道のほか、県道や林道などにもありますが、それらの中には一人でランニングをするのには危険と思われる道もあり、対象外としていたところです。

 ただ、中には鳥海ブルーライン「八幡平アスピーテライン」など、県内有数の観光道路もあるため、この2つについては秋田県境越えランの番外編として追加したいと思います。

 ということで、今日(11/5)は鳥海ブルーラインを2分割し、にかほ市象潟庁舎から奈曾の白滝までのランを行いました

 象潟庁舎には旧69市町村ランで2020.10.9に訪れていますので、2年ぶりです。

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 昨日は、まず車をゴール地点に近い奈曾の白滝の駐車場に止め、近くのバス停から象潟庁舎の最寄りのバス停までバスで移動です。

 ただ、バスの発車時刻までは少し時間がありましたので、バス停のそばの金峰(きんぽう)神社を散策してみました。金峰神社の入口です。

 金峰神社の説明看板によると、金峰神社のある小滝集落は、鳥海山登拝道の起点となっていたそうです。私の鳥海ブルーラインの県境越えランは次回が本番ですが、偶然にもここが起点となります。

 宝物殿などを見学し、奈曽滝前のバス停に戻りました。

 ここからにかほ市のコニュニティバスに乗り、象潟庁舎のそばのバス停まで移動します。料金は一律200円のはずです。

 コニュニティバスは私が乗った時には他にだれも乗客がいませんでしたが、途中から次々とお年寄りが乗り込んできました。そして、ほとんどの人は「お願いします」と言うだけで料金の支払いはしません。

 たぶん、一定年齢以上の人は無料なんだろうと思い、自宅に帰って調べたところ、75歳以上の高齢者や小中学生、免許返納者、障がい者手帳保持者は申請により無料パスが交付されるとのことでした。

 ただ、皆さん顔パスでしたので、きっと日常的に利用して顔なじみになっているのでしょう。これくらい利用者がいれば有意義な福祉制度と言えそうです。

 

 降車するバス停の「体育館前」に着きました。ここからは象潟庁舎も見えます。

 体育館前のバス停から象潟庁舎までは、100mほどでした。

 ここから今日のランが始まります。

 そのルート図です。

 走行距離は6km弱と少ないのですが、明日(11/6)は東北希望の襷マラソン(ハーフ)に参加するのであまり無理はできません

 

 ところが、コースには意外にきつい上り坂もありました。

 内陸部に向かって傾斜があるので、田んぼが棚田になっています。そして海が見えます。

 

 なお、鳥海ブルーラインは今日(11/5)から閉鎖されるようです。

 

 鳥海山には雲が掛かっていましたが、山腹にうっすらと雪が積もっているのが見えます。

 

 車を止めている奈曽の白滝駐車場に着きました。この後は、奈曾の白滝の見物です。


 先ほど行った金峰神社の入口を通り、宝物殿の脇から奈曾の白滝の滝つぼに向かいます。ここが滝つぼへの階段の入口です。

 

 長い階段を下ります。

 

 つづら折りになっている階段を下りていくと、ようやく川の水が見えてきました。

 

 ただ、滝の近くまで行くと整備された階段ではなく、石を置いただけの階段となります。コケが生えていて滑りやすいので注意しなくてはなりません。

 

 奈曾の白滝の滝つぼに着きました。かなりの水量があります。落差は26mとのことです。

 

 来た階段を途中まで戻り、滝の展望台の方へ曲がりました。展望台からの景色です。

 

 そしてそこから金峰神社まではすぐでした。

 

 さらに奥に進み、「ねがい橋」という吊り橋を渡ります。

 ここからも奈曾の白滝が見えます。

 日が差してきたので紅葉も鮮やかです。

 

 吊り橋を渡って対岸を少し歩くと滝の上部(滝口)が見えます。

 この後は、歩いて駐車場まで戻り、今日の行程を終えました。

 今日は比較的楽な行程でしたが、次回は18kmで標高差1000m以上を走破しなくてはなりません。

 まあ、来年の夏になるでしょうが、それまでに体力の回復を図りたいと思います。

 それよりも、思わぬことに体力を使ったので明日のレース(東北希望の襷マラソン)が心配です(笑)。

 

がん免疫療法抗体は老化細胞を除去するようです!

 昨日(11/3)の朝、新聞を見ていたら次のような記事が目に入りました

2022.11.03 秋田魁新報

2022.11.03 秋田魁新報

 この記事を要約すると、

①細胞は古くなると新しい細胞に置き換わる時に自ら死んでいったり(※アポトーシス)、免疫細胞の働きで食べられて無くなったりする

しかし、中には除去されずに一部が体内に蓄積するものがあり、これが老化細胞である。老化細胞は、炎症を起こし臓器の機能低下や生活習慣病に関与するとされる。

③東京大医科学研究所と金沢大の研究チームは、免疫細胞にある「PD1」というタンパク質が一部の老化細胞が持つタンパク質と結合すると免疫反応にブレーキがかかって老化細胞が除去されないことを発見。

④PD1の働きを防ぐ抗体(※オプジーボなどのがん免疫療法にも使われている)を投与した動物実験により、抗PD1抗体が老化細胞を減少させることも実証した。

 ということのようです。

 ただ、この中の③はもう少し詳しい説明が欲しいところです。

 その東京大学医科学研究所のホームページにこの新聞記事と同じテーマでのプレスリリース記事がありました。

www.ims.u-tokyo.ac.jp

 このホームページの記事の中に「免疫による除去される老化細胞」と「加齢に伴い蓄積する老化細胞」の違いを図にしたものがありましたので、それを掲載させていただきます。

東京大学医科学研究所HPより

 つまり、免疫細胞であるCD8陽性T細胞は、PD-L1陰性老化細胞を除去することは出来るが、PD-L1陽性老化細胞に対しては、CD8陽性T細胞のPD-1というタンパク質がPD-L1陽性老化細胞のPD-L1というタンパク質と結合することによって免疫反応にブレーキがかかり、この老化細胞は除去されない。しかし、マウスによる実験ではPD-1の働きを防ぐ抗PD-1抗体を投与することによってこのPD-L1陽性老化細胞が有意に減少し、臓器・組織の老化現象が改善された、とのことのようです。

 いずれにしろ、これまでも老化に伴って慢性的な炎症が起こりやすくなるとは言われていましたが、それが老化細胞から分泌される炎症性サイトカインによるものであることは初めて知りました。

 また、PD1の働きを防ぐ抗体の投与によって、少なくとも動物実験では老化細胞が減少し、臓器・組織の老化現象が改善されることが分かったことは、一人の老人として大きな朗報です。

 私がこの1年悩まされているハムストリングス付着部炎がこの老化細胞に関係があるのかどうかは分かりませんが(直接の引き鉄となったのはオーバートレーニングでしょうが、そのリスク要因として加齢もあることから、その可能性はあると思います。)これからは一層、細胞の老化を意識しなくてはなりません。

 とは言っても、老化細胞を除去することを目的とした抗PD1抗体医薬品がすぐに開発・承認されることは難しいでしょうし、仮に良い医薬品が承認され、更に保険適用を受けたとしても薬価はかなりの高額になることが予想されます

 現在ある抗PD1抗体医薬品の代表的存在であるオプジーボについては、当初は薬価が約73万円/100mg(※体重66kgの人が年26回投与したとして年間約3,800万円)で非常に高額であり、現在は約15.5万円/100mgと5分の1ほどになっていますが、それでも依然として高額です。

 まあ、保険適用を受けているので患者負担は通常1割~3割となり、さらには高額療養費制度も活用できますので患者負担は極端に過大なものにはならないでしょうが、患者負担以外は健康保険からの負担となりますので、このような抗PD1抗体医薬品を老化細胞除去にも対象を拡げた場合、薬価を低いものにしない限り保険財政を圧迫することは目に見えています

 ですので、老化細胞除去のための抗PD1抗体医薬品の開発に期待はしますが、その恩恵を受けることはなかなか簡単ではないように感じています。

 

 また、同じ東京大学医科学研究所による研究で老化細胞を除去するための別のアプローチとしてGLS1(グルタミナーゼ1)阻害薬という老化細胞除去薬も開発されているようです。

project.nikkeibp.co.jp

 この記事によると、個体の中で多種多様な老化細胞を生き延びさせているのがGLS1という酵素であり、この働きをブロックして細胞死(アポトーシス)を誘導し、老化細胞を取り除くのがGLS1阻害薬というもので、既に内服薬として製剤化されて、米国ではがん患者に対する治験に用いられてヒトへの安全性は確認されているそうです。

 そして、この製剤を使うことができれば1~2年以内に(※2022年1月時点で)非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の臨床試験を開始できる可能性もあり、NASH以外にも2型糖尿病、腎不全、動脈硬化、慢性閉そく性肺疾患(COPD)など様々な加齢性疾患や生活習慣病の治療にも役立つ可能性があるとのことです。

 

 さらに、これとは別に、老化細胞除去を目的としたワクチンもすでに開発されているという記事を見つけました。

www.juntendo.ac.jp

 なお、開発が成功したのは、血管内皮細胞の老化抗原をターゲットにしたワクチンで、別の組織の老化細胞には別の老化抗原の存在が予想されるとのことですので、これらに対するワクチン開発はまだ先のことになりそうです。

 

 このように、老化細胞を除去するための研究は日々進んでいるようですが、それらの研究の恩恵を受けるのにはまだ年月がかかりそうですので、とりあえずは現時点で手軽にできる細胞の老化を抑える方法を実践するしかありません。

 まず、細胞の老化を抑制するためには食生活や運動が重要と言われていますが、ビタミンB2を摂取するとミトコンドリアが活性化されて細胞が老化するのを抑制する、という研究の記事がありました。

www.kobe-u.ac.jp

 ミトコンドリアは、私の以前のブログにもあるように免疫反応全体の司令塔になっており、免疫のスイッチを入れるほか、ウィルスに感染した細胞をアポトーシス(自殺)させたりしますので、ミトコンドリアが活性化すると細胞の老化が抑制されるというのは納得です。

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 ミトコンドリアは、エネルギーの生産工場でランニングをする上でも大事な物質であり、これからはビタミンB2を積極的に摂取してミトコンドリアを活性化させ、細胞の老化を防ぎたいと思います

コーちゃんのランニング日誌(2022年10月分)

 私の10月のランニング日誌です。

 まず、10/1秋田県境越えランの第6弾として道の駅おおゆから国道103号線を北上して中滝地区までのランを行いました。中滝周辺には滝が多く、いくつもの滝の見物を楽しみました。

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 次に10/6には長距離走を行うため田沢湖畔を2周するつもりで田沢湖へ出掛けましたクニマス未来館を見学した後にランを開始し、1周目は順調に走ることが出来たのですが、2周目となってまもなく痛めていた左足の小指の痛みが強くなって走れない状態となったためそこでランを止めました

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 そのようなことでまともな練習が出来ていない中で盛岡シティマラソン(フル)が目前に迫ってきたため、10/12にはせめてハーフの距離だけでもきちんとした練習をしようと、以前長距離の練習をするときにはよく行っていた雄物川沿いのサイクリングコースに行きました。最初はキロ5分10秒台で順調に進んだものの、サイクリングロードが途中で通行止めとなり、迂回路を進もうとしたところ、案内表示が無くて道に迷ってしまい、引き返しました

 その後、仕切り直しとしていつも練習している一つ森公園のジョギングコースに行き、10kmをキロ5分10秒ほどで走るつもりだったのですが、なかなか調子が上がらず、5kmをキロ5分15秒ほどで走って止めてしまいました

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 次に、10/15には秋田県境越えランの第7弾として、10/1に行ったランの終点の中滝から国道103号線を進んで青森県の県境のある十和田湖の休屋まで走りました。ランの前には何十年かぶりに休屋でゆっくり観光し、ランの終了後には十和田プリンスホテルの開放的な露天風呂を楽しみました。 

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 盛岡シティマラソンが迫って来ましたが、私は盛岡の2週間後に秋田市で開催される東北希望の襷マラソン(ハーフ)にもエントリーしていますので、10/19にはそのコースの下見に行って来ました。コースの感じはつかめたのですが、走っていて何か不調でした。

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 10/23は、盛岡シティマラソン(フル)でした。今回は、9/18の田沢湖ラソンのように最初から途中棄権するつもりで走るのではなく、完走を目指していますので、真剣モードです。ペース設定も無理はせず、でも完走だけを目指すような走りではなく、次につながるようなレースにすることを目標にスタートしました。

 まあ、ハーフくらいまでは順調でしたが、その後、腹痛等で体調が悪くなり、更には練習不足による走力の衰えから30km過ぎからは予定のペースを大幅に超えてしまい、タイム的には不満が残るものとなりました。ただ、完走できたことでこれをベースとして1歩1歩、以前のタイムに戻したいと思っています。

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 次に、10/27には秋田県境越えランの第8弾として秋田県湯沢市横堀駅から国道13号線を進み、山形県及位駅までのランを行いました。

 これで全部で17か所ある国道の県境のうち7か所を越えたことになります。4日前の盛岡シティマラソンの疲れも無く、また特にハムストリングス付着部炎の悪化も無かったことで少し気を良くしています。

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 このように私のハムストリングス付着部炎は、発病後1年でようやく軽快に向かってきました

 ただ同時に、痛みが軽くなったからと言ってすぐには元のように走れるものではないことも実感しています。ここ1年は練習の質も量も以前よりも相当落ちていますので当然のことでしょう。

 10月は、それまでより少し走行距離が増えたとは言え、200km程度です。11月からはせめて月間250kmを走り、たまには無理のない範囲内でスピード練習も行いたいと思っています。

秋田県境越えラン⑧(国道13号線※横堀駅~及位駅)

 昨日(10/27)は、秋田県境越えランの第8弾として旧69市町村ランで訪れた横堀駅から国道13号線の県境を越えて山形県及位駅までのランを行いました。

 横堀駅には、2020.11.12に訪れています。

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 そして、昨日のルート図です。

 

 まずは、車でゴール地点である山形県及位に行きました。

 「のぞき」。何か良からぬ言葉ですが、ここの駅名です。山形県秋田県それに鉄道ファンの方は皆お分かりでしょうが、「及位」は「のぞき」と読むのです。

 TV番組などでも珍名として紹介されていることがありました。

 

 さて、及位駅からはJR奥羽本線でこの日のスタート地点である横堀駅へ移動します。2つ先の駅となる横堀駅に着きました。

 好天に恵まれ、気温も暑からず寒からずの絶好の旅ラン日和です。

 最初の目的地は、院内駅に併設されている「院内銀山異人館」です。

 院内銀山とは、江戸時代の初期から約350年続いた銀山で現在は完全に閉山していますが、一時期は銀の生産量が日本一だったこともあるとのことです。

 ただ、院内銀山跡は、院内駅から5kmほど遠くにあり、また今となってはほとんど記憶が無いのですが随分前に行ったことがありますので、昨日は院内銀山跡には行かずに院内銀山の資料館である院内銀山異人館へ行くことにしたのです。

 院内銀山異人館に着きました。

 なお、この建物の左側にはJR院内駅の入口があります。

 

 入館料320円を払って院内銀山異人館に入りました。

 ただ、理由は分かりませんが展示室内は撮影禁止とのことでしたので、展示品はお見せ出来ません。まあ、秋田県民の私としては、知らず知らずのうちに院内銀山の情報にも触れていますので、特に目新しいことはありませんでした。

 なお、この施設内にはこれから立ち寄る「岩井堂洞くつ」の資料も展示されていました。

 

 院内銀山異人館を出て、少し走ったところで面白いものを発見しました。

 「コロリ地蔵尊というそうです。説明看板によると本来は延命地蔵とのことですが、元気で長生きして「コロリ」と逝くのが理想ですよね。

 

 次の目的地の前に「院内関所跡」がありました。

 院内に関所があったことは知っていましたが、この場所だったんですね。

 ただ、調べてみると当時の関所の門は南に20mほど離れた上院内踏切の辺りにあったとのことです。とすると、写真の左に写っている踏切の辺りが本来の関所跡ということになりそうです。

 さて、次はここから300mほど離れた国指定史跡の「岩井堂洞くつ」に向かいます。

 岩井堂洞くつの近くに説明看板がありました。

 岩井堂洞くつは、縄文時代に住居として利用されていた遺跡で、中からは多数の土器や石器が出土しているそうです。

 洞窟の入口です。

 20mほど入ったところに第1洞くつがありました。

 思ったよりは奥行きが無く、見た目では3mほどでしょうか?

 こちらは第4洞くつです。

 こちらもあまり奥行きがありません。それでも雨風をしのげるだけで快適な住居だったのでしょう。

 

 さて、この日の観光はこれで終わりにして、後は車を置いてある及位駅までノンストップで走ります。

 国道13号線を上り基調で進み、県境のある雄勝トンネルに着きました。

 トンネルは右側で左の道路は旧道です。昔、このトンネルが出来る前は、秋田県から山形県へ行くときはこの旧道を通った記憶がありますが、現在は途中から通行止めとなっているようです。

 雄勝トンネルの中を700mほど進むと秋田県山形県の県境がありました。

 トンネル内の歩道は比較的幅があります。

 幅員は1.5mほどあり、また車道との段差もありますので安心して走ることが出来ました。

 ただ、このトンネルの手前の3~4kmほどは歩道が無く、路側帯も非常に狭かったので追い越す車におびえながら走りました

 ほとんどの車はセンターライン寄りに車を寄せてくれるのでありがたいのですが、ごく少数ではあるものの、スレスレのところを猛スピードで走り抜けていく車もありますので転倒して轢かれることなどないように注意しなくてはなりません。

 トンネルを抜け山形県側に出ると道路にはまた歩道がありました。

 秋田県山形県などと比べて道路整備が遅れているという話も耳にしますが(※本当のところは分かりませんが、私もそう感じることがあります。)、ここは国道13号線なので直轄国道のはずです。費用対効果の視点もあるのでしょうが、道路管理者には安全な道路の整備をお願いしたいものです。

 ということで、及位駅に戻って来ました

 この日の走行距離は14.4kmでした。

 さて、この後は温泉です。国道13号線を院内方面に戻り、国道から3kmほど入ったところにある「湯ノ沢温泉日勝館」に行ってみることにしました。

 私はここに行くのは初めてで、カーナビでこの場所を設定して進んだのですが、本当にこの道でいいの?と思うほどの狭い道でした。

 対向車が来ないことを祈りつつ、何とか無事に目的地到着です。

 本当に山奥の一軒宿という感じですが、建物はまだ新しいので建て替えたのでしょう。

 500円を支払って入浴しました。

 浴室は狭く、カランも2つしかありません。浴槽も内湯1つだけで5人くらいしか入れませんが、お湯は源泉かけ流しでぬるめ適温でずっと入っていられそうな気持のよい温泉でした

 残念ながら、この時は他にも入浴客が2人いたので遠慮してあまり長湯はしなかったのですが、運良く貸し切り状態だったら1時間も入浴していたかもしれません。

 ただ、このようにお湯の質は最高なのですが、先ほども少し触れたように、問題はここに来るまでの道路の状況です。

 ほとんど車がすれ違えないような道路が延々と続きますので、運悪く対向車が来ればどちらかがすれ違える場所までバックしなければなりません。

 それも10mや20mではなく、100mも200mも車1台がやっと通れるような、しかもカーブの多い道をバックするのは私には無理です。

 ですので、車の運転に自信のない方は、この点に十分留意したほうが良いかと思います。

 山奥の1軒宿でここに来る以外の車は通らないかと思っていましたが、近くにこの温泉水の水汲み場(※10リットル100円)があり、行きも帰りもこの有料水汲み場にそれぞれ2台の車が止まっていましたので、そのような人たちの往来も結構あるでしょう。

 

 ということで、温泉入浴を終えて帰途に着きました。車は、途中、山の中も通りましたがまだ少し紅葉には早いようでした。

 この日の14.4kmのランは、4日前の盛岡シティマラソン(フル)の疲れも無くキロ5分台後半から6分台前半で走りましたので、少しずつランニング仕様の身体に戻りつつあるかもしれません。

 今年は雪が降る前に、もう1か所くらいは県境越えランを行いたいと思っています。

盛岡シティマラソン2022参戦記(復活への第1歩?)

 昨日(10/23)は、盛岡シティマラソン(フル)を走って来ました

 フルを走るのは昨年11月の富士山マラソン以来ですので11か月ぶりです。(厳密には今年9月の田沢湖ラソンにも出走していますが、この時は長引くハムストリングス付着部炎のため最初から完走を諦めて途中棄権することにしていましたので、完走を目指して走るのは11か月ぶりとなります。)

 ただ、もちろん不安はあります。何しろ、この11か月で30km以上走ったのは、9/2の1回だけです。

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 しかもこの時は最初の6~7kmほどは市内の中心部を走りましたので信号待ちが多かったため、きちんと走れたのは中盤以降の20km強だけです。

 その後も二度ほど長距離のペース走を試みたのですが、途中で転倒して出血したり、足の指を痛めたりで30kmをきちんと走り切ることが出来ませんでした。

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 そこで、このような練習不足も念頭に置きながら、レースのプランを立ててみました。

 細かいプランではなく、ペースが大きく変わるであろう区間をどの程度の速さで走るかだけを決めました。

 まずその前にこの盛岡シティマラソンの高低図です。

 小さくて見えずらいかと思いますが、スタートしてから20kmまでは、おおむね平坦ですのでこの区間はキロ5’48”、20~25kmまでは全体的に緩やかに上るためキロ6’12”、25~30kmまではこのコース最大の難所であり、きつい上りと下りがあるのでキロ6’36”、そして30km以降は全体的に下り基調のため、キロ6’12”とし、予定通りに行けばゴールタイムは4時間15分ほどになるはずです。

 ちなみに3年前にこの盛岡シティマラソンを走った時のタイムは3:47’38”ですので大分遅くなりますが、現在の状況ではこれが精いっぱいでしょう。

 

 さて、盛岡には前泊です。車で盛岡に向かいますが、雨が強くて翌日の大会が心配でした。

 ホテルは盛岡駅前にある東横インでチェックインを済ませてから、ゼッケンを受け取るため、前日受付に向かいます。会場のタカヤアリーナには駐車場が無いので、盛岡駅のタクシープールから会場までのシャトルバスが出ているとのことです。

 東横インから盛岡駅までは歩いて1~2分です。

 ところがどこにもシャトルバスは見えないし、案内もありません。しばらく辺りをうろうろしても、それらしい場所はありません。

 さすがにこれはおかしいと思い、スマホで調べてみました。老眼で見えにくい画面を必死になって追っていくと何と、シャトルバスの発着所は盛岡駅西口となっています。

 私がいた場所は東口ですので、いくら探しても見つからないはずです。ただ、どうやって西口に行けば良いのか分かりません。確か、前日受付はあまり遅くまでは行っていないはずです。焦ります。

 幸い、駅たびコンシェルジュという場所がありましたので、そこで教えてもらい西口に着いたら場所は分かりやすく表示されており、無事にバスに乗ることが出来ました。

 そうして前日受付の会場でゼッケンなどが入った封筒を受け取り、またバスに乗って盛岡駅に戻りました。

 安心して近くのコンビニで買い物をして、ホテルの部屋に戻り、受け取ったものの中味を確認しようと思ったところ、肝心のその封筒がありません

 もしかして、コンビニに置き忘れたのではないかと思い、急いでコンビニに戻ったところ、ありました!危ない、危ない。あやうく出走不可となるところでした。

 このゼッケンは、確か1,000円を余分に支払えば郵送されて前日受付が不要とのことでした。ただ、大会の雰囲気を味わうため、前日受付を選択したのですが、こんなドタバタになるのなら郵送してもらった方が良かったと後悔しました。

 まあ、すべて私の不注意のせいなのですが(笑)

 

 さて、翌朝は、歩いて会場の盛岡城跡公園に向かいます

 10分ちょっとで公園の入口に着きました。

 天気は曇りですが、雨の心配はなさそうです。

 

 公園内には綺麗に紅葉している木もありました。


 さあ、スタートです。フルマラソンには4,200人ほどの参加とのアナウンスがありました。前回開催された3年前よりは若干少なくなっているようですが、東北を代表するマラソン大会の一つと言えるでしょう。

 そして、私の結果は次のようになりました

 最初の10kmまでは、設定ペースよりも少し速かったのですが、余裕があったのでペースを気にせずに走りました。ただ、10kmを過ぎると、若干疲れが出てきたような気がして、設定ペースまで落としましたが、20km地点までは予定よりも2分半ほど早く、順調です。

 そして、上り基調となる20~25kmの区間はペースは落ちたものの、予定のペースを守っています。

 ただ問題はきつくて長いアップダウンのある25~30kmです。ここでのタイムの落ち込みはあらかじめ想定内ですが、ここで思わぬアクシデントがありました。

 実は、レースの途中からお腹の具合が悪くなり、ついに我慢できなくなって30km地点の少し前のトイレに駆け込んだのです。ここでのタイムロスは2分くらいだったでしょうか。この日は、この後も1日中お腹の調子が良くありませんでした。

 それでも、30km地点ではまだ予定タイムの範囲内です。予定タイムのクリアのためにはここからの頑張りが必要ですが、みるみるタイムが落ちてきました。

 自分としては、普通に走っているつもりなのですが、きっと脚筋力が落ちて地面を蹴れていないのでしょう。キロ7分前後のスピードになってしまいました。長距離の練習不足が響いているようです。

 ただ、ここで無理をしてハムストリングス付着部炎を悪化させてはいけませんので、そのままのスピードで走り、最後の500mだけはキロ5分程度で疾走(?)して11カ月ぶりのフルマラソン完走となりました。

 4:25’21”(グロス)というタイムは、100回以上フルを走っている私にとってワースト3となる情けないタイムですが、現状ではやむを得ません。

 まあ、今回のレースをサブ4復帰への第1歩として、体調を見ながら少しずつ練習の質と量を上げて行って来年の秋までにはサブ4復帰を果たしたいと思っています。

 来年1月の勝田全国マラソンでは、せめて4時間一桁台で走ることを目標とします!
 

東北希望の襷マラソン秋田大会のコース下見ラン

 昨日(10/19)は、11/6に秋田市の県立中央公園で開催される「東北希望の襷マラソン秋田大会」のコースの下見に行きました

 コースは、大会ホームページによると次のようになっています。

 このコースは、もう20年も前に終了した秋田県民マラソンのコースの一部のようですが、当時の記憶は少し曖昧になっているので、もう一度確認したかったのです。

 スタート・ゴール地点の中央公園陸上競技に着きました。

 レース時は陸上競技場の中を走るのですが、昨日は中には入れなかったので陸上競技場の外を走ります。

 陸上競技場の入口からスタートしました。

 

 コースは公園内の道路になります。

 

 ところどころ紅葉している木もありました。


 コースは概ね平坦ですが、1か所だけそれなりの上り坂がありました。

 ここを上り、さらに右に曲がっても上りが続きますので少しきつく感じます。

 

 陸上競技場の正面に戻って来ました。花壇にはダリアなどが咲いています。

 昨日は、このコースを2周しました。距離にして5km足らずでしたが体調が悪いのか、キロ5分40秒台がやっとでした。

 この分では、今度の日曜日(10/23)の盛岡シティマラソンは、かなりゆっくり目にペース設定する必要がありそうです

 

 そして、今日(10/20)はランオフで仙北市西木地区特産の西明寺栗」を買うため仙北市に行きました西明寺栗は、いろいろな場所で売られていますが、この「かたくり館」では西明寺栗生産販売事業協同組合から入荷したものを販売しており、他で販売されているものより粒が揃っている気がします。(個人の感想です。笑)

 さて、今年も無事に西明寺栗を購入した後は、ついでですので田沢湖に行ってみました。

 まず、ちょうど2週間前にも行った「かたまえ山森林公園」に行ってみました。

 今日は天気が良く、湖面がきれいな瑠璃色になっていました。

 続いて、田沢湖のシンボルの「たつこ像」です。

 平日にもかかわらず大勢の観光客がいて、田沢湖にもようやく賑わいが戻って来たようです。

 ちょうどお昼時だったので、田沢湖高原方面の途中にある「山のはちみつ屋」に行ってみました。

 ここには「ピザ工房」もあり、ピザのミミにはちみつを掛けて食べるのだそうです。

 ただ、残念ながらピザ工房はちょうど木曜日が定休日でした。

 

 そこで、隣接するカフェで、はちみつ入りのロールケーキとコーヒーで軽い昼食としました。最近、体重が増えてばかりだったので、減量にはちょうどよかったかもしれません。


 この後は、角館に寄って「紅葉だんご」を買い、秋田市内に戻ってからも4軒ほどで買い物をし、帰宅してからは購入したプリンターのセッティングをするなど、なんだかんだと忙しくして過ごしました。

 さあ、10/23は約11か月ぶりのフルマラソンです。体調を整えましょう!