昨日(10/27)は、秋田県境越えランの第8弾として旧69市町村ランで訪れた横堀駅から国道13号線の県境を越えて山形県の及位駅までのランを行いました。
横堀駅には、2020.11.12に訪れています。
chuukounenrunner.hatenablog.com
そして、昨日のルート図です。
「のぞき」。何か良からぬ言葉ですが、ここの駅名です。山形県や秋田県それに鉄道ファンの方は皆お分かりでしょうが、「及位」は「のぞき」と読むのです。
TV番組などでも珍名として紹介されていることがありました。
さて、及位駅からはJR奥羽本線でこの日のスタート地点である横堀駅へ移動します。2つ先の駅となる横堀駅に着きました。
好天に恵まれ、気温も暑からず寒からずの絶好の旅ラン日和です。
最初の目的地は、院内駅に併設されている「院内銀山異人館」です。
院内銀山とは、江戸時代の初期から約350年続いた銀山で現在は完全に閉山していますが、一時期は銀の生産量が日本一だったこともあるとのことです。
ただ、院内銀山跡は、院内駅から5kmほど遠くにあり、また今となってはほとんど記憶が無いのですが随分前に行ったことがありますので、昨日は院内銀山跡には行かずに院内銀山の資料館である院内銀山異人館へ行くことにしたのです。
院内銀山異人館に着きました。
なお、この建物の左側にはJR院内駅の入口があります。
入館料320円を払って院内銀山異人館に入りました。
ただ、理由は分かりませんが展示室内は撮影禁止とのことでしたので、展示品はお見せ出来ません。まあ、秋田県民の私としては、知らず知らずのうちに院内銀山の情報にも触れていますので、特に目新しいことはありませんでした。
なお、この施設内にはこれから立ち寄る「岩井堂洞くつ」の資料も展示されていました。
院内銀山異人館を出て、少し走ったところで面白いものを発見しました。
「コロリ地蔵尊」というそうです。説明看板によると本来は延命地蔵とのことですが、元気で長生きして「コロリ」と逝くのが理想ですよね。
次の目的地の前に「院内関所跡」がありました。
院内に関所があったことは知っていましたが、この場所だったんですね。
ただ、調べてみると当時の関所の門は南に20mほど離れた上院内踏切の辺りにあったとのことです。とすると、写真の左に写っている踏切の辺りが本来の関所跡ということになりそうです。
さて、次はここから300mほど離れた国指定史跡の「岩井堂洞くつ」に向かいます。
岩井堂洞くつの近くに説明看板がありました。
岩井堂洞くつは、縄文時代に住居として利用されていた遺跡で、中からは多数の土器や石器が出土しているそうです。
洞窟の入口です。
20mほど入ったところに第1洞くつがありました。
思ったよりは奥行きが無く、見た目では3mほどでしょうか?
こちらは第4洞くつです。
こちらもあまり奥行きがありません。それでも雨風をしのげるだけで快適な住居だったのでしょう。
さて、この日の観光はこれで終わりにして、後は車を置いてある及位駅までノンストップで走ります。
国道13号線を上り基調で進み、県境のある雄勝トンネルに着きました。
トンネルは右側で左の道路は旧道です。昔、このトンネルが出来る前は、秋田県から山形県へ行くときはこの旧道を通った記憶がありますが、現在は途中から通行止めとなっているようです。
雄勝トンネルの中を700mほど進むと秋田県と山形県の県境がありました。
トンネル内の歩道は比較的幅があります。
幅員は1.5mほどあり、また車道との段差もありますので安心して走ることが出来ました。
ただ、このトンネルの手前の3~4kmほどは歩道が無く、路側帯も非常に狭かったので追い越す車におびえながら走りました。
ほとんどの車はセンターライン寄りに車を寄せてくれるのでありがたいのですが、ごく少数ではあるものの、スレスレのところを猛スピードで走り抜けていく車もありますので転倒して轢かれることなどないように注意しなくてはなりません。
トンネルを抜け山形県側に出ると道路にはまた歩道がありました。
秋田県は山形県などと比べて道路整備が遅れているという話も耳にしますが(※本当のところは分かりませんが、私もそう感じることがあります。)、ここは国道13号線なので直轄国道のはずです。費用対効果の視点もあるのでしょうが、道路管理者には安全な道路の整備をお願いしたいものです。
ということで、及位駅に戻って来ました。
この日の走行距離は14.4kmでした。
さて、この後は温泉です。国道13号線を院内方面に戻り、国道から3kmほど入ったところにある「湯ノ沢温泉日勝館」に行ってみることにしました。
私はここに行くのは初めてで、カーナビでこの場所を設定して進んだのですが、本当にこの道でいいの?と思うほどの狭い道でした。
対向車が来ないことを祈りつつ、何とか無事に目的地到着です。
本当に山奥の一軒宿という感じですが、建物はまだ新しいので建て替えたのでしょう。
500円を支払って入浴しました。
浴室は狭く、カランも2つしかありません。浴槽も内湯1つだけで5人くらいしか入れませんが、お湯は源泉かけ流しでぬるめ適温でずっと入っていられそうな気持のよい温泉でした。
残念ながら、この時は他にも入浴客が2人いたので遠慮してあまり長湯はしなかったのですが、運良く貸し切り状態だったら1時間も入浴していたかもしれません。
ただ、このようにお湯の質は最高なのですが、先ほども少し触れたように、問題はここに来るまでの道路の状況です。
ほとんど車がすれ違えないような道路が延々と続きますので、運悪く対向車が来ればどちらかがすれ違える場所までバックしなければなりません。
それも10mや20mではなく、100mも200mも車1台がやっと通れるような、しかもカーブの多い道をバックするのは私には無理です。
ですので、車の運転に自信のない方は、この点に十分留意したほうが良いかと思います。
山奥の1軒宿でここに来る以外の車は通らないかと思っていましたが、近くにこの温泉水の水汲み場(※10リットル100円)があり、行きも帰りもこの有料水汲み場にそれぞれ2台の車が止まっていましたので、そのような人たちの往来も結構あるでしょう。
ということで、温泉入浴を終えて帰途に着きました。車は、途中、山の中も通りましたがまだ少し紅葉には早いようでした。
この日の14.4kmのランは、4日前の盛岡シティマラソン(フル)の疲れも無くキロ5分台後半から6分台前半で走りましたので、少しずつランニング仕様の身体に戻りつつあるかもしれません。
今年は雪が降る前に、もう1か所くらいは県境越えランを行いたいと思っています。