昨日(6/19)は、秋田県境越えランの第15弾として国道7号線の青森県境となる矢立峠へのランを行いました。
コースは、大館駅から矢立峠を経て、青森県の津軽湯の沢駅までの20.5kmです。
まずは、車でゴール地点の津軽湯の沢駅へ行き、電車でスタート地点の大館駅へ移動です。
大館駅に来るのは旧69市町村ランで大館市内を走った2021.9.24以来になります。
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その時は大館駅の駅舎老朽化に伴う建て替え工事の準備段階でしたが、昨日は工事の真っ最中で現在は仮駅舎での営業となっていました。
さあ、ここからスタートです。
天気は快晴。気温は25度くらいのようですが、陽射しが強くかなり暑く感じます。
そして走り出すと右の腰が少し痛み出しました。8日前のいわて銀河の50kmマラソンの時に40km過ぎから強く痛んだ場所です。
さらに悪いことには2kmほど走ったところで鼻血が出て来ました。
このところずっと週1回くらいの割合で鼻血が出ます。
3か月ほど前にアレルギー性鼻炎で耳鼻科に行った時に医師にその話をしたところ、この鼻血はアレルギー性鼻炎により鼻粘膜の血管が破れやすい状態にあるためであり悪い病気では無いと言われたので、あまり心配はしていないのですが、さすがに外出先での鼻血は困ります。(なお、ネットで調べたところ高齢者についてはロキソニンなどの非ステロイド抗炎症薬を服用することも鼻血の原因となり得ると言われているようです。昨日は私もロキソニンを服用していました。)
まあ、鼻血が出たくらいでこの日の予定を変更するわけにはいきません。ゆっくりと走りましょう。
この日の最初の目的地は「長走風穴館」ですが、途中で「芝谷地湿原」という看板を見つけました。
こんなところに湿原があるとは知りませんでした。しかも国指定天然記念物のようです。せっかくですので立ち寄りましょう。
ただ、残念ながら入口付近で見かけた花は「ノハナショウブ」だけでした。もっと奥の方に行けば別の花も咲いているかもしれませんが、熊に注意との注意書きがありますので、それはやめましょう。
大館駅から12kmほどで「長走風穴」に着きました。
「長走風穴」は、国見山(標高454m)の麓に位置しており、国見山の斜面下方では夏は地下に氷があって風穴からは真夏でも0~5℃の冷風が吹き出しているそうです。
この日は外気が23.6℃に対して風穴からの風は1.4℃になっていました。
風穴倉庫の中に入って見ましょう!
風穴倉庫は自然石で作られており、この敷き詰められた石の間から冷風が吹いてくるため天然の冷蔵庫として野菜や果物が貯蔵されていたとのことです。
倉庫の中には昔懐かしい寒暖計があり、温度は8℃ほどになっていました。
また、標高170m~240mとなる風穴周辺には、その冷風のため標高1,000m程度の亜高山帯で見られるような植物が群生しているようです。そしてここの高山植物群落は国指定の天然記念物になっているとのことです。
一周の所要時間は30分程度のようですので、行ってみましょう。
散策路の中にある観察デッキです。
観察デッキからは高山植物群落が見られるようですが、残念ながら昨日はそこからはその花を確認することは出来ませんでした。
ただ、散策路を歩いているといくつもの花を見つけました。
これは、「ミヤマナルコユリ」という植物です。
また、「オオヤマオダマキ」というネームプレートもありましたが、その場所にあったものにはまだ花が咲いていません。
でも、少し離れた所には開花しているものがありました。
また、散策路から少し入った5号倉庫跡には何種類もの花が咲いていました。
これは、「オオタカネバラ」です。
また、「ゴゼンタチバナ」の花も咲いていました。
予定以上の長居をしてしまいました。ランに戻ります。
ここまでは、キロ7分半ほどのゆっくりペースでしたが、この先はなだらかな上り基調となり、キロ9分ほどの歩くようなペースとなりました。
ようやく県境の矢立峠のすぐ近くの「道の駅やたて峠」に着きました。
ここで水分補給とトイレを済ませました。
県境の矢立峠に着きました。
後は車を置いてある津軽湯の沢駅に向かうだけです。ここからは下り基調なので楽なのですが、ここまでずっとあった歩道がここで途切れており、この先は路側帯を走らなければなりません。しかも、国道7号線は交通量が多いのでヒヤヒヤです。
なんとか無事に津軽湯の沢駅に着きました。
結局、昨日は20.5kmの距離を2時間38分も掛かってしまいました。
右腰が痛かったことや暑かったこともありますが、8日前のいわて銀河の50kmの疲れがまだ残っており、まったく脚に力が入りません。
私はこの後、6/24に秋田リレーマラソン(42.195km)をリレーではなく一人で走りますが、果たして完走できるでしょうか?
完走の障害になりそうなのが次の五つです。
①いわて銀河の50kmからの疲労回復の程度(まだかなり疲れあり)
②当日の気温・湿度等(天気予報では最高気温26度で、コース上に日陰なし)
③右腰痛の回復の程度(まだ痛みあり)
④単独走の孤独感(リレーチームが走り終わってからも長時間走り続けることの孤独)
⑤鼻血の危険性(レース中に鼻血が出ると処置も出来ずにリタイアの可能性あり)
客観的に考えても完走は難しそうですが、制限時間は5時間ですのでタイムは気にせずに根性を鍛えるための修行と思ってなんとか完走を果たしたいと思っています。