ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

秋田県境越えラン⑯(国道454号線滝ノ沢峠その1※生出キャンプ場~和井内神社)

 昨日(7/7)は秋田県境越えランの第16弾として十和田湖畔の生出キャンプ場から国道454号線を北上し、青森県境の滝ノ沢峠までの途中にある井内神社までのランを行いました。

 

 今回は国道454号線の青森県境である滝ノ沢峠を目指して走ったのですが、この秋田県境越えランのルール(※マイルール)は、既に終了した秋田県内25市町村一筆書きラン又は秋田県旧69市町村ランで訪れた場所からそれぞれの県境を目指すもので、私は昨年、3回に分けて十和田南駅から国道103号線の青森県境である十和田湖休屋までを走っています。

 なので今度はそのルート上の地点から滝ノ沢峠を目指すこととなりますが、そのスタート地点は、駐車場が整備されている十和田湖畔の生出公衆トイレとしました。

 車で現地に向かう途中で発荷峠の展望台に立ち寄りました。

 曇っているので十和田湖もあまり青く見えません。まあ、天気予報では暑くなることが予想されていましたので、むしろ曇っている方が良いのかもしれません。

 

 スタート地点の生出公衆トイレに着きました。駐車場は結構広く、40~50台は止められそうです。

 

 さあ、スタートです。

 1kmほどで国道103号線と国道454号線の分岐点に着きました。

 この先の地点は、確か今年の10月に新設の道の駅がオープン予定となっているはずですが、あまり工事が進んでいないようです。そしてこの日も工事は行われていません。どうしたんでしょうか?

 家に帰ってからネットで調べたところ、工事の計画変更の手続きの遅れのためオープンは来年度にずれ込むようです。

 さて、ランのコースですが、十和田湖畔の緑のトンネルの中を走ります。

 道幅は広くは無いのですが、観光シーズンではないので車は少なくて安心して走れます。ただ、結構アップダウンが多く、キロ7分前後でゆっくり走りました。それにロキソニンを飲んでいるにもかかわらず少しハムストリングス付着部に痛みがあります。

 

 最初の目的地である「樹恩の鐘」に着きました。

 この鐘の由来ですが、小坂町が小坂鉱山などの開発に尽力したドイツ人のクルト・ネットーの出身地で鋳造して平成7年に設置したもので、日独友好の鐘とされているそうです。
 1時間ごとにメロディが奏でられるとのことでしたので、その時刻に合わせて到着したのですが、現在は休止中との表示がありました。残念!

 

 次の目的地は「井内神社」です。樹恩の鐘からはわずか400mほどの距離でした。

 和井内神社は、魚が棲まない湖だった十和田湖でヒメマスの養殖に成功した和井内貞行の妻・カツの御霊を祀るため湖畔の人々が建立したものであり、貞行の死後は貞行も共に祀られているそうです。

 社殿そのものは大きくはなく、無人の神社のようです。

 

 ここで引き返します。帰りは同じ道を少し戻り、湖畔に進んで大川岱桟橋に立ち寄りました。

 予定では、ここから300mほど離れた国道454号線に戻って、復路も同じ道を走ることにしていたのですが、湖畔沿いに遊歩道があるようなのでその遊歩道を走ることにしました。

 遊歩道の途中には波打ち際まで下りられる場所もありました。

 

 桟橋から遊歩道を1km強進んだところに小さな礼拝堂がありました。

 場所柄、信者の人たちが日常的に利用する礼拝堂では無いように思えたので、帰って来てから調べたところ、どうやら十和田湖などでキャンプや集会があった時に利用する施設のようです。

 

 大川岱桟橋から遊歩道を2kmほど進んだら国道454号線に出ました。

 思いがけずトレイルランも出来ましたが、これからは来た道を戻ります。

 

 無事、車を置いてある生出公衆トイレの駐車場に着きました。隣には生出キャンプ場があります。

 

 これでこの日の行程は終了ですが、実は帰宅途中に確認したいことがありました。

 この秋田県境越えランで今後予定しているコースでまだ一度も通ったことの無い部分の確認です。

 まだ実施時期は未定ですが、下の地図のように県道128号線の終点である鹿角市大湯から県道128号線の起点となる国道454号線の分岐点まで進み、その後は左右それぞれの県境となる見返峠と迷ヶ平の両方へ到達しなくてはなりません。

 このコースで心配なのは、道路の道幅や交通量といった交通事故の危険性の要素だけでなく、熊の出没についての心配です。

 実は、この地域では、「十和利山熊襲撃事件」と言って、2016年の5月から6月にかけて4人もの方が熊に襲われて亡くなるという痛ましい事件があったのです。

 いずれも山中での事件のようですが、道路上だからと言って安心はできません。

 

 ということで、車で生出公衆トイレから十和田湖休屋を経由して見返峠に向かいました。

 ところが、休屋から国道454号線に入りしばらく走ると段々勾配が急になります。道路も曲がりくねり、まるで山岳道路のようです。まあ、ここはランのコースでは無いのですが、見返峠を過ぎて秋田県側に入ってからもこのような状態であれば大変です。

 見返峠に着きました。来た道を振り返って1枚。

 そして気になるものを見つけました。

 「クマによる人身事故防止のため、この先は山菜採取による入山禁止」とあります。

 この入山禁止の看板は、この先もランの予定コースのいたるところにありました。

 ただ、見返峠を過ぎると秋田県側は坂はそれほど急ではなく、またあまり曲がりくねってもいません。

 国道454号線のもう一つの県境を越えてすぐにある迷ヶ平の公衆トイレに着きました。

 向かい側に「しもに」という食堂がありました。営業中のようですので寄ってみましょう。

 名物のくしもちを3個買いました。390円でした。これです。

 

 車の中でくしもちを食べてから、今度は県道128号線の状況確認です。

 ただ、こちらは高原のような感じで周りには畑や牧場が多い開けた土地でした。これなら車の危険が少ないだけでなく、路上にいる限りは熊の心配も無いようです

 ということで、現地視察の結果、この大湯→見返峠&迷ヶ平県境越えランは行程を2回に分け、1回目は県道128号線部分だけとしてこの部分を往復し、2回目は迷ヶ平公衆トイレに車を置いて見返峠への往復を熊の出没が少ない時期に行うこととしたいと思います。

 ちょっとビビり過ぎかもしれませんが、昨日の新聞に角館の古城山(ふるしろやま)で散策中の男性が熊に襲われて怪我をしたという記事が載っていました。この古城山には3年前に秋田県内25市町村一筆書きランの途中で私も登っていますので他人事とは思えません。

 何事にも「念には念を入れて」です。