ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

秋田県境越えラン⑲国道454号線見返峠・迷ヶ平その1※命懸けのラン(笑)

 昨日(11/16)秋田県境越えランの第19弾として国道454号線青森県境である見返峠とその近くにあるもう一つの県境である迷ヶ平の途中までのランを行いました。

 国道454号線は、青森県八戸市を起点とし、新郷村を通って一旦秋田県に入り、十和田湖畔から再び青森県に入って大鰐町を終点とする総延長102.1km(※重用17.0kmを含む)の路線ですが、この間に秋田県青森県との県境は4か所あります。

 その4か所の県境は、①滝ノ沢峠、②十和田湖休屋、③見返峠、④迷ヶ平であり、地図では次のようになります。

 ①の十和田湖の北西にある滝ノ沢峠については、現在進行中であと1回で到達予定です。

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 ②の十和田湖畔の休屋の県境(※国道103号線との重用区間)越えは1年前に達成しました。

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 そして今回は鹿角市大湯にある国道454号線の2か所の県境である見返峠と迷ヶ平を目指すランでスタート地点は国道104号線と県道128号線との交点です。

 ただ、距離も長いし、相変わらず右臀部痛があるので往復29kmもあるこのコースを一気に走るのは困難です。

 しかもグーグルマップを見るとコース上に「ツキノワグマ横断路」とあります。そしてそこにはクマが県道128号線を横断する動画と「ツキノワグマが横断しますので運転要注意です」という最近の書き込みがありました。

 よって今回は県道128号線の終点の大湯(※国道104号線との交点)から「ツキノワグマ横断路」の少し手前までにすることにしました。

なお、「ツキノワグマ横断路」の表示は一昨日まではありましたが、今日は表示が無くなっていましたのでこの地図でも表示されません。どうしたんでしょう?

 

 スタート地点となる国道104号線との交点については、昨年11月の国道104号線の県境ランの際に通過しています。

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 実は、今回のルートの近くでは2016年に多数の方が相次いでクマにより襲撃され、4名もの方がお亡くなりになる事件がありました。

ja.wikipedia.org

 なのでクマには十分に注意しなければならないのですが、今年の春に事前に下見したところ、このコースの周辺は高原牧場が多く見晴らしが良いので、近くの藪からクマがいきなり出てくるという危険性は少ないと思われます。

 とはいうものの秋田県では今年はクマによる人身被害が過去最多の3倍以上の69人(11/16現在)となっているほか、例年では出没件数が少なくなる秋になっても一向にその件数が減らないためツキノワグマ出没警報の発令が11月末まで延長されています。

 ということで例年ではもうほとんどクマの出没が無くなる11月中旬と言えども安心できません。

 そのため、万が一に備えてクマよけのピストル(※玩具)とヘルメットを準備しました。

 まず、クマよけのピストル(※もちろん弾は出ずに音だけが出る火薬銃)ですが、これはクマが出た場合にこのピストルを撃ち大きな音でクマを驚かせて追い払おうとするものです。

 本当はクマ撃退スプレーのように強力な撃退効果があるグッツの方がより効果的なのでしょうが、熊撃退スプレーを持ちながらランするのは大変ですし、リュックに入れてとなるといざと言う時に間に合いません。そもそも今はクマ撃退スプレーは大人気でなかなかすぐには手に入らないようです。

 その点、このピストルは非常に軽く持ちながら走れますのでクマを見かけたらすぐに対処できます。

 また、ヘルメットについては、クマは人を襲う場合には頭や顔を狙ってくる場合が多く、そこに被害を受けると命に係わる危険性があるので、まずそこを守る必要があります。幸いにもこのヘルメットの重さは460gということですが、これを被って走ってもさほど気になりませんでした。

 

 さて、昨日のランの様子をご紹介します。

 コース上には適当な駐車場は無いようですので、事前に下見した時に発見した路上駐車が十分に可能な広いスペースに車を止めました。ここまでは自宅から車で3時間近く掛かっています。

 ここからまずは今回の県境越えランのスタート地点となる国道104号線との交点に向かって県道128号線を走ります。

 スタート地点まではゆるい下り坂です。気温は10℃前後とやや低いものの天気が良いので暖かく感じます。

 ヘルメットを着用して熊鈴を鳴らし、さらにはピストルを持ちながら走る姿は通りかかる車から見ると異様に思えたでしょうね。

 でも命には代えられません。これだけ準備するとかなり安心して走れました。

 駐車場所から1.7kmほど走って今回の県境越えランのスタート地点に着きました。

 右にカーブしているのが国道104号線でこちらの県境については既に到達済みです。

 今回は真っすぐ方向の県道128号線を走ることになります。

 来た道を戻り、駐車場所を通り過ぎると道路沿いの木々はすべて落葉していました。冬の訪れが間近のようです。

 さらに上り坂を進むと高原のような開けた場所に出ました。

 道路の両側には牧場の牧草地が広がっています。

 ただ牧草地の向こうには笹薮が見えます。このような笹薮でたけのこ採りの人々がクマと遭遇して被害に遭われたのでしょう。

 さて、適当なところで引き返さなくてはなりません。そこが次回のランのスタート地点になりますので、分かりやすい場所を探しながら走りました。

 目立つ建物は無かったので、この場所にしました。

 左手に道路情報の看板があります。また、右側には牧場に行くための(?)細い道路があります。ここで折り返しましょう。

 この辺には風力発電の風車が数多く並んでいました。

 帰りは下り基調なので割と楽に走れました。

 車を置いている場所に着いて、この日の走行距離は13.5km、所要時間は1時間40分弱で平均速度はキロ7分25秒(※上りキロ7~9分台、下りキロ6分台)でした。

 標高差は片道6.7kmで150mほどのようです。

 心配していた右臀部痛については、ロキソニンを服用していたおかげか、走りに大きく影響するほどの痛みはありませんでした。ただ、今日は昨日のランの後遺症でしょうか、少し痛みが強くなりました。

 天気予報では、これからしばらくは雨の日が続くようですが、晴れ間があれば体調とも相談しながら旅ランを続けて行きたいと思っています。