ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

魔女の一撃を受けました

 昨日の夕方、少し涼しくなってきたので、近くの一つ森公園に行き、トレイルランを始めて間もなくです。いきなり「魔女の一撃」を受けたように腰に痛みが襲い、まっすぐに立つことが出来なくなりました。一つ森公園には熊が出たことはありますが、魔女がいたなんて聞いてはいませんでした。体を「くの字」にするとやや痛みが薄らぎましたので、その姿勢で痛みに耐えながらなんとか家まで歩いて戻ってきました。その距離は1.8kmほどでしたので、なんとか戻れたのですが、これが仮に家から10kmも離れた場所で起こったとすれば、と思うとぞっとします。

 私は、これまでも10回ほどぎっくり腰になったことがあり、たぶんまたぎっくり腰だと思われましたので、家に帰ってからは、風呂に入って、アルコールを飲んで痛みを麻痺させ、湿布薬を貼って寝ました。

 翌朝(今朝)は、痛みが一層ひどくなっていました。それにしても、ランニング中にぎっくり腰になったのは初めてです。加齢の影響かも・・・、と落ち込んでばかりはいられないので、インターネットで原因を探ることとしました。

ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因

 ネットで調べたところによると、「急性腰痛症の痛みはかなり強く、腰を曲げ伸ばししたりすることが困難になり、座り姿勢からの立ち上がり動作や歩行に著しい障害を来します。」とありますが、まさにこの症状に当てはまります。

 また、原因については、「急性腰痛症には大きく分けて2つの原因があります。ひとつは筋肉由来のもの、もうひとつは脊椎の椎間関節由来のものです。前者を筋筋膜性腰痛症(MPS)、後者を椎間関節性腰痛と呼びます。」とのことですが、私の場合は痛みの部分は脊椎から少し離れていますので、椎間関節性腰痛ではなく筋筋膜性腰痛症でしょう。

 そして、「MPSは、腰背部の筋肉が急激に収縮したり、筋と筋膜が癒着を起こすことで腰痛を起こします。脊柱起立筋(とくに多裂筋)と腰方形筋で起こるケースが多いです。」とありますが、私は腰方形筋を痛めたようです。

 また、別のネットの解説では、ぎっくり腰の原因として、「まず挙げられるのが、筋肉の慢性疲労です。ぎっくり腰は突然起こりますが、症状としていきなり現れるだけで、ゆっくりとその原因となるものは進行しているのです。」とあります。

思い当たること

 そこで、ぎっくり腰になる前の私の行動を振り返ってみました。

 まず、発症2日前ですが、所属する「秋田一ツ森RC」の練習会で10kmペース走の予定が序盤のオーバーペースと30度の暑さのため、5kmでリタイアしました。しかし、このままでは不本意として、その後、420mの全力走を行い、私としては速いタイムの98秒で練習を終えました。

 そして発症の前日は、旧69市町村ランとして、由利本荘市役所から大内総合支所へ行き、その後、「折渡千体地蔵」を見物して、折渡峠を経て折渡駅へ至る、という15kmほどの旅ランを行いました。「旅ラン」とは言っても、折渡峠への高低差は120m以上あり、下りは結構スピードを出して走ったこと、「折渡千体地蔵」の見物の際には山の頂上まで行ったのですが、かなり長くて急な山道を登ったこと、などから筋肉疲労が蓄積したのでしょう。

 また、発症日は朝からずっと座ってパソコンに向かっていたことに加え、いつもは行っているストレッチも行わずに走ったことも良くなかったと思います。

 ランニングに関するネットの記事では、ぎっくり腰の原因ではなく、なってからの対処法についてではありますが、「痛みが軽くなったら、ジョギングをはじめてもいいです。ただし、ジョギングの注意点として、スピードを抑えて1歩1歩・・力を抜かずにしっかり走ること。坂道を上る感覚で腹筋と背筋をしっかり使って平坦な道を走ってください。坂道を下るときのように、力をぬいてくだりの勢いでポンポンポンって走るのはダメです。すぐに腰にきますから。」とありました。

 なるほど!発症時、私はトレイルランで不整地をまさに力を抜いて下っていたのです。これは腰に来るのですね。

 たぶん、これらについては、単独ではぎっくり腰の発症にはなりにくいものの、それらが複合することによって発症に至ったのでしょう。

 今後は、このことを教訓として、再び魔女に襲われることのないようにしたいと思います!