ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

一つ森公園クマ情報(続編)と私の覚悟(笑)

 先日(10/18)、半月ぶりにランニングを行ったのですが、ハムストリングス付着部炎による右臀部の痛みに耐えられず、1kmちょっとで中止してからもう1週間経ちました。

 その間、ランニングは出来る状態ではないため、毎日近所にある一つ森公園でウォーキングをしていますが、最近になって新聞に一つ森公園でのクマの目撃情報が二度ほど掲載され、気になっていました。

chuukounenrunner.hatenablog.com

 そして昨日(10/25)、いつものように一つ森公園を散歩していると、桜広場という場所への道路が途中で通行止めになっていました

 通行止めの理由はクマの目撃によるもののようです。

 実は、秋田県野生動物情報マップギャラリーというサイトではクマの目撃情報を掲載しているのですが、昨日掲載された情報の中に一つ森公園と楢山太田町との境界にある歩行者専用道路(?)でのクマの目撃情報がありました。

 その内容は「歩道上で栗を拾っていた高齢者のすぐ横の栗の木の上で小熊が栗を食べているところを目撃。その人にクマがいると注意したところ、その声を聞いて小熊が木を降りて、斜面を駆け上がり一つ森公園側に逃げて行った。」というものです。

 そしてその場所から近い公園内の施設というとこの先の桜広場になりますので、危険回避のため通行止めにしたのでしょうか?

 別の場所から桜広場に向かう遊歩道も通行止めになっていました。

 

 ここで自宅に戻るのもつまらないので、怖いもの見たさでマップギャラリーにあったクマが目撃された場所が今どうなっているのか確認に行ってみました。

 目撃現場は、この先20~30mくらいの所のようですが、「クマ出没」の注意書きがあるだけで通行止めにはなっていません。

 写真ではよく分からないと思いますが、その先には実がたわわに実った柿の木があり、その枝を切っている人がいました。クマは栗や柿を狙って出没するのでそれを恐れているのでしょう。ご苦労様です。

 これで目撃情報の現場の一つは確認出来ましたが、新聞によると他にもこの付近で目撃情報があるようです。ただ、昨日の時点ではマップギャラリーにはこの他の情報が掲載されていませんでしたので詳しい場所は特定できませんでした。

 ところが今日になって何か所かの目撃情報が掲載され、詳しい場所が特定できました。

pref-akita.maps.arcgis.com

 これによると、一つ森公園内では、横森2丁目から桜広場に上って行く遊歩道の途中で10/22に目撃されています。

 それで先ほどの写真のように桜広場へ行く道路が通行止めになったのでしょうが、この現場となった遊歩道は毎日私が通るコースで確か10/22も通ったはずです。危ない危ない!

 それでも最近は近所でも目撃情報を数多くあるものの、幸い人身被害はあまり出ていません。

 

 とは言っても、7/28には自宅から3.5kmほど離れた場所で道路わきの側溝の泥上げ作業をしていた方が付近のヤブから出てきたクマに突然襲われ重傷を負いました。

 その時に車で通った方がクラクションを鳴らしてクマを追い払ったのですが、お気の毒なことに襲われた方の鼻はもげて地面に落ちていたそうです。

 その場所は私は月に2~3回ランニングで通っている場所で、その日の前日にもそこを通過していました。1日ずれていれば危険でしたね。もうしばらくは行きません!

 

 最近になって聞かれるようになった言葉で「アーバンベア」というものがあります。

 読んで字のごとく「都市型のクマ」のことですが、都市部周辺に恒常的に生息し、一時的に市街地に出没する可能性もあります。

 クマによる人身被害の状況ですが、環境省によると過去5年間(2016年~20年)の調査では、人が日常的に滞在する場所(住宅地・市街地、農地)での被害が20年度には37.6%に達し、山林34.8%を上回ったとのことです。

 そして今年度はクマのエサになるどんぐりやブナの実が凶作であることや近年クマの生息数が増加していることなどの理由のため一層市街地や農地への出没が増えており、しかもアーバンベアは人への警戒心が比較的薄く、白昼堂々、庭先の柿の木の実を食べにくる個体もいるそうです。

 そればかりか秋田県では今年は市街地への出没が異常に増えた結果、今月だけでも10/9に秋田市で5人、10/19に北秋田市で6人の負傷者が出るなど、ほぼ毎日のように人身被害が発生しています

 これらのように攻撃的なクマからの被害は防ぎようがありませんので、安全のためには極力家から出ないことが必要かもしれませんが、それでは健康的な生活が送れません。

 仮に家に閉じこもりきりの生活をしていると運動不足になってしまいますが、わが国では運動不足により年間5万人もの人が亡くなっているという衝撃的なデータがあります。

 もちろん運動不足が直接の死因になるわけではありませんが、「死亡に至る因子」として運動不足の占める割合が非常に大きく、1位のタバコ、2位の高血圧に続き、運動不足が3位になっています。

www.heart-center.or.jp

 そして、日本人の平均寿命は東日本大震災のあった年を除いて毎年伸びて来ましたが、2021年度と2022年度は2年連続して前年を下回っています。

 これは新型コロナ感染症による死亡者数が大きく影響していると言われていますが、では新型コロナ感染症が終息するとすぐに平均寿命が回復するかというと私は必ずしもそうとは言えないと思っています。

 というのは新型コロナが蔓延した影響により持病を持たれている高齢者などには受診を控えた方もいらっしゃるだろうし、また、外出なども控えて運動不足だった方もいるでしょうから、そのような方々の健康状態が心配です。

 実際、平均寿命と健康寿命は正の相関関係にあるようで、先ほどお示ししたとおり平均寿命は2021年、2022年と前年を下回っているのですが、健康寿命については最近のデータは見つけることが出来ませんでした。

 ただ、内閣府令和5年版高齢社会白書には60歳代後半、70歳代前半、70歳代後半の方々の男女別の3年ごとの体力テストの結果が示されており、これまでは順調に体力が向上していたのですが、直近である2021年度にはいずれの年代・性別ともに前回よりも体力が衰えていました

 この原因としては、新型コロナ感染症の蔓延により高齢者の行動が非活動的になったことの影響が大きいものと私は考えています

 ですので、私自身としては現在はハムストリングス付着部炎により走ることは出来ませんが、加えてクマの出没を恐れて家に閉じこもってしまうと健康寿命にも影響を及ぼしかねませんので、万が一「攻撃的なクマ」に出会ったらそれは交通事故と割り切って、これからもせめてウォーキングだけは続けたいと思っています。