ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

秋田県境越えラン⑱(八幡平アスピーテラインその1※アスピーテライン入口~後生掛温泉)

 昨日(9/25)は、久々に秋田県境越えランを行いました。

 私が現在行っている秋田県境越えランは、基本的には秋田県を通る国道の県境までを走るものですが、その他に秋田県有数の観光道路である八幡平アスピーテラインの県境それに鳥海ブルーラインの県境も予定に加えています。

 そして昨日は、八幡平アスピーテラインの入口から八幡平の中腹にある後生掛温泉までを走りました。

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 なお、アスピーテライン入口には、2020.6.6に秋田県25市町村一筆書きランで仙北市から国道341号線を北上して到達しています。

 そして、アスピーテラインの県境は八幡平見返り峠になるのですが、そこまでは標高差が1,000m近くあり、一気に走破するのは大変なので2分割して昨日は途中の後生掛温泉までとしました。

 まずは、アスピーテライン上にある後生掛駐車場に車を置きます。

 ここからこの日のスタート地点であるアスピーテライン入口までの約6km、標高差368mを一気に下ります。

 実は、2年前の8月にこのコースを車で走っている時に道路上に居る熊を見ましたので、熊には十分注意しなくてはなりません。もちろん熊鈴を鳴らしながら走りました。

 気温は18℃ほどなので涼しく感じます。ハムストリングス付着部炎による右臀部痛については、ロキソニンを服用したおかげで、強くは痛みません。

 下りなのでキロ5分台の後半から6分台の前半でも比較的楽です。

 6km走ってアスピーテライン入口に着きました

 

 このアスピーテライン入口はちょうど北緯40度に位置しており、そのことを示すモニュメントもあります。

 

 さあ、ここから県境越えランのスタートです。

 今度は打って変わってきつい上り坂です。キロ9分台がやっとでした。

 ここは毎年8月に行われる十和田八幡平駅伝の最終区のコースにもなっています。

 十和田八幡平駅伝は有名な実業団や大学のチームも出場するレベルの高い駅伝大会で、以前テレビでその様子を見たことがあるのですが、ほとんどのランナーはこの坂のきつさを感じさせないスピードでぐいぐい上っていました。

 

 十和田八幡平駅伝のフィニッシュ地点となる大沼に着きました。大沼には沼を一周できる遊歩道がありますので、ランの途中ですが散策してみましょう。

 ところが、現在遊歩道の工事中で途中から通行止めになっているようです。まあ、一周はしなくても散策してみましょう。

 大沼です。残念ながらまだ全く紅葉していません。


 遊歩道の脇では、ところどころにミゾソバ(?)が可憐な花をたくさん咲かせていました。

 

 オヤマリンドウも咲いていました。

 

 近くには八幡平ビジターセンターがありますので行ってみましょう。この建物の2階です。ちなみに1階はトイレのようです。

 

 八幡平ビジターセンターでは、八幡平の自然をジオラマや映像で分かりやすく学ぶことが出来ます。

 

 また、私が特に良いと思ったのは、登山や散策を行う人のために最新の自然情報を提供していることです。

 これは熊の出没情報で、八幡平を訪れた人たちから得た情報やビジターセンターで設置した自動撮影カメラによる情報などをまとめて掲示しています。

 このほか、登山道や遊歩道の通行止めなどの情報もありますので、八幡平で登山や散策をするときはまずここに立ち寄って情報を確認しておくと良いと思います。

 

 さて、大沼で寄り道をしたあと、再びアスピーテラインを走ります。ただ、ここから車を置いてある後生掛駐車場までは1kmほどですので、すぐ着きました。

 これでこの日のランは終了ですが、せっかくですので後生掛温泉とその奥にある後生掛自然研究路に行ってみましょう。

 後生掛温泉に近づいたら周りから湯気が立ち上っていました。

 後生掛温泉です。日帰り入浴はこの坂を下りて左に曲がると入口があります。ここに来るのは20~30年ぶりでしょうか。

 入浴料800円を支払って入浴しました。後生掛温泉は約300年前からの湯治場で始まり、その歴史を感じさせるようなたたずまいの浴室が温泉ファンには堪りません。

 浴室はもちろん撮影禁止ですので、興味がおありの方はホームページからご覧ください。

www.goshougake.com

 温泉で身体がポカポカになった後は隣にある後生掛自然研究路を散策です。ここを散策するのは初めてですので楽しみです。

 

 散策路は、コンクリート舗装の立派な道です。これなら歩きやすくていいですね。

 歩き始めて数分で後生掛温泉の源泉ともなっているオナメ・モトメがありました。

 オナメ・モトメには悲しく切ない伝説がありますが長くなってしまいますので割愛します。

 

 紺屋地獄を過ぎ、小坊主地獄という場所に着きました。散策路の両脇には噴気孔やマッドポットという泥の噴出口があります。

 次の動画の火山の噴火口のようなものの中がマッドポットです。動画の最初の部分ではボコッ、ボコッという音が聞こえると思いますが、それが地下から泥が湧き出る音です。

www.youtube.com

 

 さらに進むとこの自然研究路最大の見どころの大湯沼があります。沼といっても水温は83℃以上とのことです。

 

 八幡平方面には畚(もっこ)岳が見えました。

 

 次は、もう一つの見どころである大泥火山に行きたいと思います。大泥火山には大湯沼から直接行けるルートがあるのですが、現在は通行止めとなっており、一旦、来た道を戻り、途中から大泥火山に向かいます。こちらの道もコンクリートで舗装されていますが、やや狭くなっています。

 泥火山に着きました。 

 写真の灰色の盛り上がった土のような部分でしょうか?

 泥火山とは噴気孔の周りにできる泥質の小丘ですが、この大泥火山は大正6、7年ころから成長しはじめて規模としては日本一とのことです。 

 

 これで昨日の旅ランは終了です。

 実際に走った時間は1時間30分ちょっとだったのですが、それより温泉入浴や観光の時間が遥かに多かったので本当に「旅」ランでした。

 ただ、最近はまったく坂道走を行っていない中でいきなり長い坂道を走ったせいか、今日は少し左右の大転子に痛みを感じます。

 以前、大転子滑液包炎のような症状が出たことがありますので少し様子を見て、大丈夫であれば練習を再開したいと思います。