ある中高年ランナーの悪あが記

加齢に伴う衰えを感じつつ、それを受け入れたくない中高年ランナーの奮闘記

第63回別府大分マラソン(思い出の大会その2※自分を褒めてあげたくなった編)

 今日は、思い出の大会の中で「自分を褒めてあげたくなった」体験として、2014年2月に開催された第63回別府大分マラソンの思い出を紹介させていただきます。

 別府大分マラソンは、数少ないシリアスランナー向けの大会ですが、私の住む秋田市からの参加は日程や旅費の関係で大変なため、なかなか参加出来ずにいました。

 しかし、当時、私も61歳となってタイムが年々落ちて来ており、そろそろ参加資格の3時間30分以内の維持が難しくなって来ましたので、今を逃せばもう参加出来ないかもしれないと意を決して参加を決めました。

 ですが、私は前年の12月中旬にふくらはぎを痛めて年末に所沢市で行われるフルマラソンの「サヨナラ年の瀬マラソン」を欠場し、その後もまともな走りが出来ない状態が2週間程前まで続きました。

 不安を抱えながら、飛行機で秋田空港から羽田空港へ行き、そこで大分便に乗り換えたのですが、その飛行機にはウインドブレーカー姿の見るからにランナーらしき人たちが大勢いました。そして、飛行機が大分空港に近づいた時、アナウンスで「明日は別府大分マラソンが開催され、今日はこの飛行機にも大勢のランナーの方が乗っていらっしゃいます。ランナーの方、どうぞ頑張ってください!」との応援がありました。士気が上がって来ました!

 空港でレンタカーを借りて、まずは、前日受付の会場へ行って受付を済ませた後はせっかく大分まで来たのですから観光です。別府と言えば数々の特徴のある温泉をめぐる「地獄めぐり」が有名ですが、レースの日の夜も別府に宿泊することにしているので、それは明後日のお楽しみということで、この日は少し足を延ばして湯布院に行くことにしました。

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由布岳

 由布院へ向かう途中に由布岳がありました。登山者も見かけましたが、頂上は見晴らしが良いでしょうね!

 

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狭霧台展望台

 由布岳のふもとの狭霧台展望台です。この時も少し霧がかかっていましたが、朝などはもっと霧が濃くて幻想的な景色が見られることもあるようです。

 

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金鱗湖

  由布院に着き、運良く駐車場が空いていましたのでそこに車を止め、散策しました。ここは、由布院を代表する観光スポットの一つである金鱗湖です。大勢の観光客がいました。

 

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別府湾

 翌日つまりレース当日にホテルの部屋から見た別府湾です。朝霧がかかっています。

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スタート地点(うみたまご

 スタート地点の水族館「うみたまご」付近です。天気は晴れてはいますが、少しもやがかかっています。スタートは正午なので、時間はたっぷりあります。すぐ近くにあり、前の年にボスザルが失踪して話題になった高崎山自然動物園を外から覗いてみました。

 

 いよいよ整列です。整列は一人一人の場所が厳格に決められており、係員のチェックを受けました。なお、チップは、前後のナンバーカードの両方に貼付されていました。さすがオリンピック等の代表選考レースです。

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ラインアップ表

 スタートしました。皆、整然とスタートし、流れに乗って走ります。

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スタート直後の様子

 この大会は、風が強いことが多いそうですが、この日は風が弱く、ラッキーです。折り返し辺りから、かなり霧が濃くなって来ました。

 この大会のコースは、別府湾の海岸沿いを走る国道10号線が主なルートですが、カーブが多く、そのカーブでは自動車の高速走行の安定性を高めるためか、サーキットのようにバンクになっていました

 お分かりでしょうか?道路が左側に傾いていますよね。このような道路を長く走っていたせいか、あるいは、故障により大会前の走り込みがまったく不足していて皮が薄くなっていたせいか、右足の裏が擦れて熱い感じとなり、20km地点辺りでは、マメが出来て水ぶくれのようになっているのが走っていてわかりました。そして30km手前でそのマメが破れ、走るたびにその部分の皮がズルっと動くのです。もちろん一歩一歩激痛が走るのですが、妻からは、せっかく大分まで走りに行くんだから何としても完走するようにと言われており、必死に走りました。

 最後の関門は、40km地点で3時間20分となっており、これをかろうじて1分弱前にクリアし、後はゴールに辿り着くことだけを考えて、ようやく競技場の中に入りました。次の写真は競技場の中で、きちんと走っているように見えますが、そのように見えるのはこの1枚だけで、他は足をかばいながらの悲惨な姿で写っていました。

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ゴール前

 何とかゴールして選手休憩所に向かいますが、歩くたびに足の裏に激痛が走り、歩けません。足の裏が地面に着かないようマメが出来た右足は踵だけをついて選手休憩所に辿り着き、シューズを脱いだら中は血だらけになっていました。足の裏を見ると、どうやら500円玉よりも大きいマメができ、それが破れて真皮がこすれて出血しているようです。預けておいた荷物を受け取り、絆創膏を貼ったのですが、痛みは変わりません。我ながら、よくこんな状態で走ったものだと、驚きでした。おそらく走っている間はアドレナリンが出て、痛みも少しは麻痺していたので走ることが出来たのでしょう。

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記録証

 記録証が交付されました。何とか完走です。後で全完走者の記録を見ると、私の後ろは36人しかいませんでした。
 でも、レース前の準備不足(故障による)やレース中のアクシデント(マメが破れる)、それに私の年齢(60歳代の参加者はごくわずかだった。)を考えると、本当によくやった、と自分を褒めたくなりました

 その日はもちろん、次の日も歩行困難だったことから、予定していた観光はすべて中止とし、ずっとホテルで休んでいました。温泉好きの私としては「地獄めぐり」に行けなかったのは、今でも残念です。

 なお、これに懲りた私は、いろいろ靴擦れ防止のアイテムを試してみましたが、その中で私が今も愛用しているのが、次のものです。

 これは粘着力が非常に強く、多少濡れたくらいでは、剥がれる心配がまったくありません。なんか宣伝みたいですが、足の裏のマメに悩まされている方は、ご検討してみてはいかがでしょうか?