ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

2021富士山マラソン詳報

 11/28(日)に開催された富士山マラソンについては、当日に結果だけをお知らせしていましたが、本日は少し詳しくお伝えいたします。

 まず、選手受付(※ナンバーカード等の受け渡し)です。

 おそらく新型コロナ感染対策としての混雑回避のためと思われますが、選手は大会前日又は当日のどちらか及び時間帯、それに2か所ある受付会場のどちらかを選択するというこれまであまり見かけないシステムになっています。

 私は、当日受付は混雑することが予想され、また、どのみち前泊しますので、前日受付を選択しました。

 前日の11/27(土)に東京から電車で河口湖駅に来ました。

 そして、受付会場である河口湖船津浜平浜駐車場に徒歩10分ほどで着きました。受付は混雑も無くスムーズに終えることが出来ました。

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 河口湖です。かなり冷え込んでいますが、良い天気です。

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 今回も走友のY.S.さんと一緒にレース出場です。

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 受付を終え、宿泊先のホテルに向かいます。雄大な富士山が見えました。

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 さて、レース当日です。朝は7時で0.3度とかなり冷え込んでいますが、快晴です。

河口湖駅と富士山です。

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 私は富士山マラソンに出場するのは初めてなのでこれまでも行われていたのかどうかは分かりませんが、選手の更衣所はナンバーカードの番号ごとに数か所の土産物店等に設けられており、快適に準備が出来ました。もちろんトイレも利用可能です。

 私が割り当てられた「みはらし亭」から見た河口湖です。

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 荷物を預け、スタートラインに整列です。参加案内によると、整列は8:30までに行い、それを過ぎるとゲートが閉鎖されるので最後尾に並ぶこと、とのことでしたので私は8:25頃、指定された自分のブロック(4つのブロックのうちの2番目)に並びました。まだ、あまり整列している人はおらず、このブロックの前から4列目でした。ただ、8:30を過ぎてもしばらくはゲートが閉鎖されることは無かったようです。

 寒さに震えること30分余りでようやくスタートです。そして、マスクはスタートラインを過ぎてから外すようにとのことでしたので、そのようにしたところ、その時に時計の操作を誤り、一時ストップしてしまいました。

 そのことに気づいた1km地点で時計を押しなおしたのですが、時計のスプリットタイムは実際のタイムよりも少なく表示されますので、用意していた予定タイム表と合わなくなります。まあ、1kmごとのラップタイムを予定どおりに走れば目標タイムで走れるだろうと気を取り直して混雑の中を走ります。

 実は、私はレースの1か月ほど前から腰から臀部、ハムストリングスに痛みを抱えており、だいぶ軽快して来てはいたのですが、レースにあたってはその影響が心配でした。そして、実際にスタートしてみると、案の定、腰やハムストリングスに痛みを感じました。ただ、それは軽いものであり、メンタル的なマイナスはあるものの、走りそのものにはあまり影響がないものと思われました。

 最初の5kmはキロ5分30秒の予定でしたが、少なくとも1km地点からはほぼそのペースで走れたようです。私を追い越していくランナーも大勢いましたが、それに惑わされずに自分のペースを守ります。

 その後も、設定ペース通りに進み、河口湖畔から雄大な富士山を見ながら気持ち良く走りました。この絶景には他のランナーも感嘆の声を上げたり、中には写真を撮っているランナーもいました。

 さて、中間点を過ぎるとこのコース最大の難所の長い急坂です。大会のコース図を見ると1.5kmほどで標高差70数mを上ることになります。

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 ここのペースダウンは、あらかじめ織り込み済みで、2分程度の落ち込みを予定していたのですが、ほぼその程度の落ち込みで抑えられたようです。

 上り坂が終わると西湖エリアに入ります。西湖は河口湖とは打って変わって観光客も少なく静かな感じでした。

 25km地点を過ぎると少しずつ疲れが出て来て、設定ペースより少し遅れがちになりました。特に所々にある小刻みな上りではスピードが落ちてしまいます。

 33kmを過ぎて先ほど上って来た急坂を今度は下ることになります。ただ、ここでは下り坂といっても勢いに任せてスピードを上げると脚に負担が掛かり、その後、大きくスピードダウンしてしまう危険性があります。慎重に少しだけスピードを上げて下っていると、チームアールツーのナンバーカードを付けた女性ランナーがコーチらしき男性ランナーと一緒に走っており、男性ランナーからはゴール予想タイム3時間57分40(?)秒と声を掛けられていました。自分の正確なタイムが分からない私にとってはとても勇気づけられる情報であるとともに彼女に付いて行けば目標タイムでゴール出来ると思い、勝手ながら彼女をペースメーカーにさせてもらうこととします。

 暑い時期のマラソンでは大量に汗を掻くためか、終盤には決まって脚がつりそうになるのですが、この日は気温が低く汗もかかないので、脚がつりそうな気配もありません。ただ、さすがに35km地点を過ぎると思ったようには脚が動かなくなります。やがてペースメーカー(?)の彼女もペースが落ちたので、私は自分でペースを作らざるを得なくなり、少なくともキロ6分台にだけは落ちないようにと注意しながら最後の1kmだけは少しスピードアップしてゴールしました。

 ゴール地点の電光掲示板は3:58:15を示していました。やりました。100回目のサブ4です!電光掲示板に気を取られてゴールの時に万歳をするのを忘れました(笑)。

 予定タイムと結果の比較表です。

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 グロスタイムでは、予定よりわずか15秒遅くなっただけですが、これは号砲からスタート地点に到達するまでのロスタイムが予定では2分ちょうどと見込んでいたところ実際には30秒で済んだことが大きいですね。早くから整列した甲斐がありました。

 また、順位の欄を見ていただければお分かりのとおり、前半は順位を下げていたのですが、後半はスピードが少しずつ落ちているにもかかわらず順位が上がっています。前半スピードを抑え気味にして、確実にサブ4だけを狙う作戦が正解だったようです。

 ゴール後は、また「みはらし亭」でゆっくりと着替えをして休んでから一緒に来た走友と落ち合って河口湖駅から電車で帰りました。

 河口湖からは新宿行の富士急行特急富士回遊号という特急が出ているのですが、全席指定で遅い時間に出る列車を除いてはすべて売り切れとのことでした。

 ただ、立ち席で良ければ特急券を買ってそれに乗ることは可能とのことです。各駅停車を何度も乗り継いで東京方面に行くことは可能ですが、それではかなりの時間が掛かってしまいますので、意を決して立ち席で新宿まで向かうこととしました。

 ところが、同じような事を考えている人も多いようで、立ち席の人たちがいるデッキには人が溢れ、人が歩くこともままならない状態となりました。そして、空気も澱み室温が上がって、私は具合が悪くなって吐きそうになったので、走友にそのことを話して途中の駅で降りました。

 走友には心配をかけて申し訳なかったのですが、降りた駅で冷たい風に当たっていると体調も回復し、その後は各駅停車を乗り継いで、本来2時間ほどで着く娘夫婦宅へ3時間30分以上も掛けて何とか辿り着きました。

 

 このような予想外の出来事もありましたが、マラソン大会は晴天にも恵まれ、河口湖から見る雄大な富士山という最高のロケーションの中で走らせていただき、このコロナ禍の中でも万全の対策を講じながら大会の開催にこぎつけた大会関係者の方々には深く感謝致します。本当にありがとうございました!

 

2021.12.7追記:注文していた写真が届きましたので、掲載させていただきます。

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