ある中高年ランナーの悪あが記

度重なる故障に悩まされながらも、80歳でのフルマラソン完走を目指す高齢者ランナーの戯言

ランニング後の血便

 いきなり尾籠な話で恐縮ですが、昨日、黒い血便が出ました

 思い当たることと言えば、一昨日(3/25)に行ったハーフの距離のタイムトライアルです。

 ハムストリングス付着部炎の悪化後は、しばらくは走ることもままならず、2年弱の期間でハーフ以上の距離をキロ6分以内で走ったのはたったの2回ですが、今回はさらに目標を高く掲げて2時間切り(※キロ5’41”以内)としました。

 途中まではある程度余裕をもって走っていたのですが、15km過ぎからはまったく余裕がなくなり、設定速度を維持するためかなり頑張って走って、どうにか1:59'34"(キロ5’40”)で走り終えました

 たぶん、この無理がたたったのでしょう。

 実はこれまでも何回かレース後に血便が出たことがあります。いずれも、かなり苦しいレースをした時などです。

 以前、その原因を調べてみたときには、次のようなことが書かれていました。

 ランニングのスピードを上げると、筋肉に必要な血流量が増えた結果、内臓への血流量が減ってしまい、そのため腸管から出血して血便になる、というものです。

 ただ、内臓への血流量が減るというところまでは分かりますが、どうしてそれが腸管からの出血になるのかは分かりませんでした。

 ところが、今回改めて調べたところ、「虚血再灌流障害」というものが影響しているということが書かれた記事を見つけました。

 次のブログです

mizuhiro.jp

 関係する箇所を抜粋させていただくと、

血便の場合は『虚血再灌流障害』というものがあります。

簡単に説明すると全身の血液量は一定で内臓にも筋肉にも至る所に血液が流れています。

しかし運動するにつれ筋肉への血液流量が増加していきます。その際には運動には不要な内臓への血液流量を減らすことで筋肉への血流を担保しています。

すると長時間の運動により内臓は少量の血液(酸素)で活動できるように代謝を低下させ機能を弱めています。

そこにハードで且つ長時間の運動が急激に中止されると筋肉へ流れていた多量の血液は再び臓器に戻ってきます。

しかし、臓器の多くは低酸素状態の省エネモードですので、大量に血液が戻ってきたときに消費しきれない大量の酸素が活性酸素となります。(活性酸素毒)

 というものです。

 前半の部分は私が以前調べた時と同じ内容です。ただ、後半には私が知りたかったことが書かれています。

 つまり、ハードかつ長時間の運動を行い、少量の血液(酸素)で活動できるようなモードになった臓器に、運動が中止されて再び多量の血液が流れて来ると、その血液中の酸素を消費しきれずに大量の酸素が活性酸素になり、その活性酸素が臓器の細胞を死滅させて出血する、ということのようです。

 なるほど。これなら納得です。

 ただ、このブログの記事を書いた方は理学療法士でかなりの医学的知見をお持ちのようですが、このような内科系の研究をなさっているとは思われません。

 そこで、この他にもランニングと血便に関する記事が無いものか探してみたのですが、残念ながら見つけられませんでした。

 しかし、「虚血再灌流障害」に関しては、その発症メカニズム等について書かれている記事があり、同じようなことが書かれていました。

medicaldoc.jp

発症のメカニズムを教えてください。

前述したように、虚血再灌流障害(きょけつさいかんりゅうしょうがい)は血流が急激に回復してしまう事態がきっかけとなって発症する病気です。具体的な発症のメカニズムはまだ明らかになっていませんが、少しずつわかってきていることもあります。例えば、長らく発症要因となる細胞は活性酸素であるとされてきましたが、2019年には酸化ストレス応答性アポトーシス誘導蛋白(ORAIP)が関与していることが明らかになりました。
つまり、虚血状態になった血中でORAIPの濃度が上昇することで、血流回復時の酸化ストレスによって引き起こされる細胞の死滅を誘導しているのです。ORAIPの濃度をどれだけ下げられるかが、虚血再灌流障害のリスクを減らすキーポイントとなります。

 なお、この記事では虚血再灌流障害の誘因になり得ることについては、代表的なものとして、心筋梗塞狭心症などにより虚血に陥っている際の救命措置で急激に血流を回復させることが挙げられており、ランニングのラの字もありません。

 しかし、程度の違いこそあれ、虚血の状態で血液が再灌流すると細胞死が誘発されることについては同様ですので、私は順天堂大学横浜市立大学による研究の成果

https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2019/dr3e64000000qbfp-att/pressrelease20191003.pdf

をもとに書かれたと思われるこの記事を信頼するとともに、先の理学療法士さんの記事も支持したいと思います。

 そして、理学療法士さんの記事の中には次のように、ランニングによる虚血再灌流障害を防ぐためにはクールダウンが大切と書かれています。

いきなり運動を中止しては大変危険ですので少しずつジョギングや軽散歩をして心拍数を少しずつ落としていき、ストレッチなどで全身に筋肉をしっかり伸ばしてあげることで、筋肉から臓器に送られる血液流量のスピードをゆっくりにしましょう。

 目からうろこです。こういう視点であれば、一層クールダウンの大切さを感じます。

 私はあまりクールダウンは行っていなかったのですが、近日中に30kmのタイムトライアルを予定していますので、その時には十分にクールダウンを行って、その結果として血便が出なければ、「血便=虚血再灌流障害」説が有力になると思います。