私は4年ほど前から右臀部の下(太腿の付け根)の痛みに悩まされ続けていることはこのブログでも再三お伝えしてきました。
この痛みを初めて感じたのは2021年10月の大町アルプスマラソンの後です。ただ、当初は痛みはそれほど強くは無くどうにか走ることは出来ていたので、病院は受診せずに私は勝手に梨状筋症候群と思っていました。
chuukounenrunner.hatenablog.com
3か月ほど経っても痛みが続いたので一旦走るのをやめてみたのですが、それでも治りません。病院に行くとランニングを禁止されそうな気がして受診はしたくなかったのですが、2022年7月になっても一向に治らないため、意を決して秋田市内の整形外科へ行ったところ、私が思っていた梨状筋症候群ではなくハムストリングス付着部炎との診断でした。
chuukounenrunner.hatenablog.com
医師からは原因はオーバーユースだろうとのことで、治療としては特に無く、鎮痛剤の服薬と湿布薬を貼る対症療法でした。
あとは、自宅でストレッチをして、走るのは無理をしなければOKとのことです。
まあ、ランニングを禁止されないだけでも良かった。
この頃のレース出場といえば、2022年5月の錦秋湖マラソン(10kmネット49’45”)と6月の白神山地ブナの森マラソン(17kmグロス1:59’17”)の2つだけで、右臀部の痛みはあるものの前年の秋まではそれなりに練習していたのでその貯金(?)のおかげで悲惨なタイムだけは免れました。
ただ、このハムストリングス付着部炎ですが、こんなにも長引いていることに私は疑問を抱きいろいろ調べてみた結果、どうやら「モヤモヤ血管」と呼ばれるものがこの痛みを引き起こしている可能性があることが分かりました。
chuukounenrunner.hatenablog.com
まず、この「モヤモヤ血管」についてですが、「長引く痛みの原因は、血管が9割」という本の著者である奥野佑次によると、
炎症が起きている時などは「血管内皮増殖因子(VEGF)」という物質が過剰に出ますが、このVEGFは、「血管を新しく作りなさい」という指令を出し、その結果、ぐちゃぐちゃ、モヤモヤした役に立たない血管が出来てしまいます。
つまり炎症のあるところには必ずモヤモヤ血管があるのですが、そのモヤモヤ血管が痛みの原因となります。
ということですが、ではなぜモヤモヤ血管が痛みの原因になるかというと、
モヤモヤ血管が痛みの原因となることについては、次の3つの理由があります。
①モヤモヤ血管が炎症細胞の供給路(インフラ)になってしまう。
②モヤモヤ血管の周りに神経線維が増えてしまう。
③無駄な血流が増えて、低酸素になってしまう。
そして、この3つのうちどれかひとつ、あるいはいくつかが重なることで「長引く痛み」が生じてしまいます。
とのことです。
そして奥野医師は、「3か月も4か月も痛いような長引く痛みの場合は、すでに修復は終わっているので、安静にするメリットは無く、逆に安静にすることで痛みの原因となるモヤモヤ血管を作る羽目になります。」と言っています。
なぜかというと、「人間の体にはある程度の力学的なストレスが加わることで血管を減らすような物質を分泌する性質があり、じっと安静にしているのは余計な血管を増やし、痛みを長引かせる原因をつくることになると考えられる」からとのことです。
また、この痛みの期間ですが、「モヤモヤ血管は長い期間にわたり体の中に居座り、1年、2年は当たり前で、中には10年以上の痛みの人でもモヤモヤ血管が原因になっています」とのことでしたのでこの本を読んでからはこの痛みとは長い付き合いになることを覚悟しました。
ということで、私は痛いのは当たり前と割り切って練習量を増やし、時々レースにも出ていました。
この頃は、質はともかく練習の量は故障前に近い程度に行っていたので、2023年6月のいわて銀河100kmマラソンの50kmの部では5:11’43”(グロス)で走って年代別優勝するなど、タイムも少しずつ戻ってきていました。
ところが2023年の夏のことです。
7月に秋田市では記録的な大雨に見舞われ、私の家も床下浸水の被害に遭いました。
その復旧作業等のため7月はほとんど練習が出来ず、さらに8月は毎日熱中症アラートが発令されるような猛暑だったことからまた練習が出来ずに9月の田沢湖マラソンを迎えました。
当初はこの状態ではとても完走出来ないので、無理をせずにハーフ地点でリタイアする予定で走り始めたのですが、ハーフ地点まで来た時にこのままゆっくりと走れば完走できるのではないかという誘惑にかられ、ついそのまま走り続けてしまいました。
その結果は、案の定、33km地点で脚がつり、そして残り3km地点で右臀部の痛みが我慢できないほどに強くなって歩くのがやっとの状態でゴールしました。
そして、その後数か月は歩いても痛みが出て、ほとんど走れませんでした。
私の勝手な推測ですが、急に無理をしたため、同じ場所に急性の炎症が新たに発生したのかもしれません。
それでも春が近づいて来た頃にはようやく痛みが軽くなって少し走れるようになったのですが、2024年4月には国の指定難病である巨細胞性動脈炎を発症してまた走れなくなりました。
幸い、5月の中旬からは巨細胞性動脈炎の症状が無くなったので、少しずつランニングを始めることにしましたが、なにしろ8か月以上もの間ほとんど走っていなかったため400m走るのがやっとの状態でした。
そのため、いつもの練習場所である一つ森公園のジョギングコース(1周422m)を1周することから始め、毎回1周ずつ増やしていくという、まるでこれからランニングは始める初心者のような練習から始めざるを得ませんでした。
ただ、その地道な練習のおかげで2024年10月には10kmながらもレース復帰を果たし、2025年にはいくつかのレースを走って2025年9月には田沢湖マラソンで2年ぶりのフルマラソン復帰を果たしました(ネット4:27’19”)。
そして、10月には盛岡シティマラソン(ネット4:19’26”)、11月にはあきたこまちリレーマラソン(グロス4:19’02”※リレーなのに一人で完走)と立て続けにフルマラソンを走りましたが、ハムストリングス付着部炎の悪化はありません。
それどころか、最近では走っていてもあまり痛みは感じず、時々違和感がある程度ですので自分ではほぼ完治したものと思っています。(ようやく「モヤモヤ血管」が消失したのでしょうか?)
発症から先月までの毎月の月間走行距離とハムストリングス付着部の痛み(※全く走ることが出来ないほどの強い痛みを100とした場合の痛みの程度)について次に掲載します。

そして、この図のように2025年10月には痛みの程度は10%までに下がっていますが、今現在は5%以下に思えますので、これからは練習量を増やしてすっかり衰えてしまった走力を少しでも回復させたいと思っています。
次のレースは、来年4月のあおもり桜マラソン(フル)ですが、どのようなタイムで走れるか期待半分・不安半分です。