ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

秋田県境越えラン⑤(国道398号線その1※小安峡見物)

 昨日(9/27)は、秋田県境越えランの5回目として国道398号線の県境である花山峠方面に向かいました。

 スタート地点は、秋田県の旧69市町村ランで訪れた旧皆瀬村役場(現湯沢市役所皆瀬総合支所)です。

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 ただ、皆瀬総合支所から県境の花山峠までは片道27kmもあり、公共交通機関が無い部分は往復しなければなりませんので、走る距離は43kmにもなります。

 それは現在の私にはとても無理ですので、2回に分割するしかありません。

 そして、昨日は車を小安峡に置き、バスで皆瀬総合支所へ移動して、そこから小安峡を通って国道398号線と県道282号線の分岐点の欅橋まで行って小安峡へ戻ってくる約30kmを走ることとしました。

 ルート図は次の通りです。

 

 朝早く家を出て、9時過ぎに小安峡大墳湯駐車場に着きました。

 ここは小安峡の観光スポットである大墳湯に近い無料の大駐車場でトイレもあります。

 足湯もありました。後で入りましょう。

 

 さて、小安温泉からは昨日のスタート地点の皆瀬総合支所方面には路線バスが出ていますので、バスで移動です。

 とことん山のバス停が、大墳湯駐車場から500mほど離れた所にありました。

 ただ、バスの出発時刻までは少し時間がありましたので、大墳湯に行ってみることにしました。

 このバス停は、下の地図の大墳湯入口(※2か所ある入口の左側)の近くです。

湯沢市公式観光サイト湯沢たび 小安峡大墳湯周辺マップの一部を抜粋

 

 長い階段を下りて行きます。高低差で60mほど下りなくてはなりません。

 だいぶ下りて来ました。遠くには小さな滝も見えます。

 

 大墳湯が見えてきました。ただ、あまりゆっくりしているとバスに乗り遅れてしまいます。大墳湯は後でゆっくりと見ることにします。

 

 貸し切り状態のバスに乗り、皆瀬総合支所に着きました。

 ここからまず小安峡大墳湯駐車場に向かいます。

 途中、坂が多かったのですが、上り坂だけではなく下り坂も同じくらいあったので助かりました。それでも体が重く、キロ7分台前半のゆっくりペースで走ります。

 

 栗駒橋から見た皆瀬ダムです。天気は時々薄日が差すくらいで気温も20℃程度だったのでしょうが、リュックを背負っているためか、汗が多くなって来ました。

 右臀部痛(ハムストリングス付着部炎)は、いつものとおり少し痛みますが、このスピードなら走れないことはありません。

 10.5kmの距離を1時間15分ほど掛けて大墳湯駐車場に着きました。ここで休憩です。車内での昼食後に、まずは、足湯に入ることにします。

 汚い足ですので、写真を小さくします。

 写真では裸のようにも見えますが、ハーフパンツを着用していますので、安心してください(笑)。

 さて次は、朝には途中で終わった大墳湯の見物に向かいます。

 今度は、先ほどの地図にある2か所の大墳湯入口のうち右側の入口から下ります。

 こちらの入口には杖が置いてありました。足腰の弱い人には杖があっても大変でしょうが、心遣いが嬉しいですね。

 

 だいぶ下りて来ました。こちら側の入口からの方が階段の段差が少なく、いくぶん楽のようです。ただし、その分、段数は多くなっています。

 

 大墳湯の説明看板がありました。湯の温度は91.3℃もあるようです。間違っても触ったりはしてはいけませんね。

 

 大墳湯に着きました。遊歩道まで蒸気が吹き付けています。


 もっと近づいて見ました。お湯がほとばしり、熱気が感じられ大迫力です。

 

 そのまま遊歩道を進み、朝に歩いた急な階段に着きました。

 この階段を上ってバス停そばの入口から午後の部のランの開始です。

 

 走り始めて間もなく、また足湯がありました。「なごみの湯」というようです。


 さらに800mほど進むともう一つ足湯がありました。こちらは「デンバの湯」というようです。

 先ほど一部を抜粋して掲載させていただいた小安峡の観光マップの全体を見ると小安峡には全部で5か所の足湯があるようです。いたるところに温泉が湧いているのですね。

 さて、ここからはあまりよそ見をせずに目的地の欅橋を目指します。

 最初の2~3kmは全体的に上り基調ながらも少し下り坂もあってキロ7分台で走りましたが、段々傾斜もきつくなってキロ8分台となってしまいました。

 前方の山の山腹の上の方に道路が見えますが、あそこを通るのですね。

 

 ところどころに道路標識がありましたが、いずれも6%の傾斜となっていました。

 この辺は、それ以上に傾斜がきつく感じる場所も緩く感じる場所も無かったので、概ねその程度にするように設計されているのかもしれません。

 6%の傾斜の上り坂というと100mの道路で高低差6mを上るということですが、この日のコースの最後の5kmでは高低差で250mほど上っており、これは平均で5%の傾斜となります。

 上り坂には苦しめられましたが、上の方まで行くと視界が開けてきました。

 

 そしてこの日の目的地である欅橋に着きました。

 ここが花山峠に向かう国道398号線と栗駒峠に向かう県道282号線の分岐点です。

 そしてここには狭いながらも駐車場があり、ここを今後行う花山峠と栗駒峠へのランの拠点とするつもりです。

 

 ここまで大墳湯駐車場から10kmほどで標高差374mを上りましたが、帰りはそれを下ることになります。

 傾斜が5~6%の下り坂は勝手に脚が前に進んでくれるし、ブレーキをかける必要もない斜度のようで、快適にキロ5分台で下りました。

 最後の3kmほどは下りが緩やかとなり、逆に少し上りもあったので、クールダウンの意味もあってゆっくりと走り、この日のランは無事終了です。

 さて、その後の入浴ですが、事前の調査で興味深い温泉を見つけています。

 小安峡温泉には2軒(?)の共同浴場がありますが、そのうちの1軒の「元湯共同浴場は、どうやら知る人ぞ知る、というような隠れた名湯(?)のようです。

 場所は、大墳湯駐車場から国道398号線を県境方向に1km弱進み、狭い道に入って100mほどの所です。

 ここから入ります。

 

 この写真の奥に見えるバラックのような(失礼!)建物で、入浴料は近くの民家の方にお渡しするシステムのようです。

 ここの家の玄関先に「ご入浴の方は二百円をご協力お願いします 元湯ぶらく」との看板がありましたので、お邪魔して、「入浴をお願いします」と声を掛けたところ、「缶の中に200円入れてください」との返事が返って来たので、それらしき缶に200円を入れて入浴させてもらうことにしました。

 中には入口が2つあり、一つには「女」と書かれていたので男性はもう一つの方の入口でしょう。

 

 脱衣所には誰もいません。

 そして浴室にも誰もいません。つまり貸し切りです。

 浴槽も素朴な木造りで、なかなか情緒があります。

 優しい泉質のお湯が豊富に流れ込み、ぬるめ適温でいつまでも入っていたい気分です。

 実はここは混浴で、女性用の更衣室からもこの浴槽につながっているのですが、ここを知っている人は少ないでしょうし、万が一ここで鉢合わせたとしても、この狭い浴槽に入ってくることはないでしょう。私には到底出来ません。

 

 こうして昨日も貸し切りで温泉を満喫し(※前回の県境越えランでも湯瀬温泉で露天風呂を貸し切り状態で利用しました。しかも100円で。)、ゆっくりペースながらも合わせて30km以上走ることが出来て満足した1日となりました。ここの温泉には、機会があればもう一度お邪魔したいと思っています。