ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

第38回大町アルプスマラソン結果(詳報)

 昨夜、大町アルプスマラソンが開催された長野県から帰って来ましたので、改めてレースの結果を自省の念を込めてご報告いたします。

レース前

 大会は10/17(日)に長野県大町市で開催されたのですが、今回は新型コロナ感染症対策として、各種目とも定員を減らしての開催となり、フルマラソンの部はわずか600人の定員でした。

 そのため駐車場も混んでおらず、また、会場への入場の際には検温や体調チェックシートの確認などもありましたがスムーズに流れていました。

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 更衣室や手荷物置き場、それにトイレなども混み合っておらず、快適でした。

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 さて、ウォームアップです。なぜか、息苦しい感じがします。

 ここは、標高700m以上ありますので、空気が薄いのかな?(※家に帰ってから調べてみたら標高500mで酸素濃度は標高0mに比べて94%、標高1,000mで89%とのことでした。するとここは92%ほどでしょうか。)

 前日から降っていた雨は上がりましたが、天気予報では気温が最高でも12度程度のようですので、レインコートを着て走ります。

 そして心配なのは、気温よりも風です。いくつかある天気予報のうち、日本気象協会の天気予報では、レース中は北から毎秒7mの強い風が吹くとの予報になっています。

 ただ、スタート前の場内アナウンスでは風速が1mとのことですので、このままの弱い風で終わることを祈り、いよいよスタートです。

 今回の大会は、これも新型コロナ対策で、参加者を4つのグループに分けて10分ごとのウェーブスタートです。私は2番目のグループで9:00にスタートしました。

 この大会の特徴は何と言っても標高差200m以上のアップダウンです。

 大会のホームページによるとこんな感じです。

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 スタート後は、緩やかに8kmほど下り、折り返してから21km過ぎにある標高862mの源汲橋まで標高差217mをひたすら上り、その後、木崎湖まで標高差142mを下り、再び源汲橋までの標高差142mを今度は上って、その後はスタート・ゴール地点までの8kmを一気に下るという難コースです。

 ちなみにこの高低図では、第2折り返しの木崎湖付近が唯一平坦な区間に見えますが、たぶんGPSウォッチで測定したものと思われる高低図では次のようになっていました。

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 ご覧のように木崎湖付近でも細かなアップダウンが続きますので、結局平坦な場所は一つもないことになります。

 

 この坂道対策として、私は1か月ほど前から緩くて長い坂のコースなどのポイント練習を何回か行いました。

 まず、9/14には10kmほどで標高差226mのコースを往復して3時間走る練習を行いました。この時は30.92kmを2:55’35”で走りましたのでキロ5’41”になり、フルマラソンでサブ4がやっとというペースでした。

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 次に9/19には距離対策として田沢湖を2周する40km走を行いました。

 40.77kmを3:44'29”で走りましたので、キロ5’30”になります。

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 そして、10/7には10kmほどで標高差288mのコースを往復する2時間走を行いました。この時は、22.6kmを2:00'12”で走りましたので、キロ5’19”でした。

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レースの設定タイムと実際のレースの結果

 以上の練習を踏まえて、私はこのレースの予定タイムを次のとおり設定しました。

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 予定は、黄色の塗りつぶしの部分です。

 まず、8km付近まで緩やかな下りですので、やや速いペースのキロ5’12”で、その後は21km付近までは上りですので、キロ5分台後半とするなど、アップダウンを意識したものとして、ゴールは3:54’30”とぎりぎりのサブ4からは5分ほど余裕のある設定としました。なにしろ今回は100回目のサブ4が掛かる大事なレースです。

 スタート後は、特に問題もなく5km地点は設定より30秒ほど早く通過しました。

 ところが折り返して北に向かう頃、風が強くなって来ました。しかも真正面からの向かい風です。21km地点付近まではまっすぐに北に進みますので、上り坂と強い向かい風のダブルパンチにより20km地点では予定より2分半ほど遅くなってしまいました。サブ4までの余裕は約5分なのであと2分半ほどしか余裕は残っていません。

 20km~25kmの区間は予定のペースで行けたものの25kmから30kmの区間ではまた向かい風が強くなり、ここでも1分半ほど予定より遅くなってしまいました。

 さて、30km~35kmはこのコースの正念場です。疲れが出てくる頃に約5kmほどの長い上り坂を上らなくてはなりません。ただ、この区間はあらかじめスピードダウンを想定してキロ6分という設定にしています。そして35km手前からはゴールまでずっと下り坂です。

 なんとかキロ6分を少し超える程度に収めようとするのですが、思うように足が進まずにキロ6分台後半がやっとです。それに加えて右の膝が痛くなって来ました。

 結局、30km~35kmの区間はキロ7分以上掛かり、この時点でサブ4は完全に諦めました。

 35km地点からはずっと下りなのですが、右膝の痛みは一層強くなって来ました。どうやら以前にも何度か発症した腸脛靭帯炎のようです。

 これ以上無理をして悪化させると11/28の富士山マラソンにも影響が出兼ねません

 あと5km地点からは歩きを交えざるを得なくなってキロ9分程度のスピードとなり、結局ゴールタイムは、ネットで4:22'29と惨憺たるものでした。

 なお、当日発行された記録証にはネットタイムしか示されていませんでしたが、ランネットによる大会記録では、グロスタイムが4:22’41”となっていました。また、総合順位は301人中144位とかろうじて真ん中よりも少しだけ上になっていました。私だけではなく多くの人が坂と強風に苦しめられたようですね。途中棄権者(DNF)もかなりいたようです。

今後の対策等

 ただ、今回のこの結果を坂と風のせいだけにするわけにはいきません。厳しい坂については前々から分かっていたことであり、前述のとおりその対策も行ったつもりです。

 風については、私としては暑さと共に最も苦手とするものですが、マラソンは屋外でのスポーツですので当然風の吹く日もあります。

 この強風を克服するには前傾姿勢をずっと維持できるよう体幹を鍛える必要があるでしょうし、まず強風に慣れることが大切ではないかと思います。これからは、練習でも強風を嫌がらず、時々は強風下での練習を行うつもりです。

 あとは、腸脛靭帯炎を発症したのは最近スクワットなどをさぼっていたため、膝の周りの筋肉が落ちてしまったことが起因している可能性があると思っています。とりあえずは安静にしますが、完治後はきちんとスクワットなどを行うこととします。

 あと、今回の敗因を挙げるとすれば、自宅から現地まで8時間以上車を運転し、精神的な疲労も蓄積していたこともあるかもしれません。これからはあまりこのような大遠征はないかもしれませんが、今後の大切なレースへの出場にはできるだけ公共交通機関を利用しようと思っています。

 更にもう一つ敗因を挙げると、レース前に小さな故障が続き、大事を取って練習量を大幅に減らした結果、体重が1kgほど増えてしまったことがあります。体重が1kg減ればフルマラソンのタイムが3分短縮できると言われていますが、私はその逆でタイムが3分悪化する下地をつくっていたことになります。

 これについては、故障が明けたら、また練習量を増やして52kg台前半の私にとっての適正体重に戻したいと考えています。

 

 以上、長々とレースのことを書いてしまいましたが、実はレースの翌日と翌々日は松本城黒部ダムそれに戸隠神社の観光を行いましたので、後日その時の様子をお伝えさせていただきます。よろしければ、またご覧ください。