ある中高年ランナーの悪あが記

加齢に伴う衰えを感じつつ、それを受け入れたくない中高年ランナーの奮闘記

厚底シューズ(※ズームフライ3)に初挑戦!

 ここ3~4年は、厚底のランニングシューズがブームになっており、最近ではエリートランナーのみならず、一般の市民ランナーでも多くの方が厚底シューズを使用しているようです。

 私も若干の興味はあったのですが、履きこなす自信が無いため、厚底シューズへの挑戦をためらっていました。

 しかし、加齢に伴ってタイムは落ちる一方であり、それを少しでも防止するための道具として、重い腰を上げて厚底シューズへの挑戦を決意したのです。

 

 まずは、自分に合うシューズを捜さなくてはなりません。また、厚底シューズは高額なものが多く、値段も考慮の必要があります。

 種々検討の結果、ナイキのズームフライ3を通販で購入しました。

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 これは、サブ4ランナー向けとのことではあるもののエリートランナーたちがよく履いているヴェイパーフライと同じようにミッドソールの中にカーボンプレートが内蔵されているようです。

 定価は17,600円ですが、通販で10,980円で買うことが出来ました。ただ、実際に履いてみないで買うことは危険ですので、スポーツ店で履いてみてサイズを確認の上、通販で買いました。そのスポーツ店には申し訳なかったのですが、通販で買ったのも同じ系列の店なので勘弁してもらいましょう(笑)。

履いてみての実感

 まず、足入れ感というかフィット感はすごく良く、これまでに無い、なんか包み込まれるような感じ、とでも言うのでしょうか?

 そして、実際に走ってみると、ミッドソールが非常に厚いためか着地の感覚が全く違います。薄底では、着地と同時に地面からの反発力が得られるのですが、厚底の場合はワンテンポ遅れて反発するような感じでした。

 もちろん、その遅れは気のせいか、あってもコンマゼロ数秒でしょうが、仮にコンマゼロ数秒でも接地時間が長ければ、マラソンでは相当タイムが遅くなってしまいます。

 ただ、これも私の感覚の問題ですが、薄底の場合は、若干踵寄りの足裏又は足裏全体で着地し、土踏まずの外側を通って母指球まで体重移動して地面を掻くような感じで走るのに対して、厚底の場合は推奨されているフォアフット走法やこれまで行ってきたミッドフット走法で着地したら、その反発でそのまま走るので母指球で地面を掻くという動作を省く分、接地時間の短縮が図られるような感じもしています。

厚底シューズの確かなメリット・デメリット

   ですので、接地時間に関しての薄底と厚底の優劣は私には分かりませんが、確かに言えることは、厚底は薄底に比較してミッドソールが少なくとも1cm以上は厚いようですので、まるで脚が長くなったようにストライドが伸びるというメリットがあるでしょう。

 私の持っている薄底シューズのターサージャパンと比較するとこうなります。

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 この写真ではよく分かりませんが、右側のズームフライ3のミッドソールの厚さは、例えば物差しを当てている部分では2.5cmあるのに対して左側のターサージャパンの同じ部分は1cm程度でした。(※ズームフライ3はミッドソールの一部に着色しており一目では厚さがよく分かりません。)

 仮にストライドを1cm伸ばすことが出来れば、現在のストライドを100cmと仮定すると101cmとなり、同じピッチで走るとタイムは100分の1短縮出来ることになります。まあ、そんなにうまくはいかないでしょうが、多少なりともメリットはあるものと思っています。

 また逆に、厚底の場合はどうしてもシューズの重量が増えてしまうというデメリットがあります。

 自分で計測したところ、ターサージャパンは205gだったのですが、ズームフライ3は240gほどの重さで、実際に履いてみてもやや重いと感じました。

 シューズの重さはやはりタイムの低下に直結するデメリットでしょう。

厚底シューズによるもうひとつのメリット(身体へのダメージの軽減)

 そしてまた、これは私にとってとても重要なのですが、厚底シューズの場合はクッション効果があるためなのか、脚へのダメージが少ないようです。

 私は、常に右の大転子付近に痛みを抱えており(大転子滑液?)、薄底シューズである程度の距離をある程度のスピードで走ると必ず悪化します。

 ところが、このズームフライ3を履いて走った場合には、その後、多少の違和感は残るものの、ほとんど痛みは発生しません。これは、私にとってはとてもうれしいことで、この分ならもう少し練習量を増やせるかな、と思っているところです。

厚底と薄底のタイムの比較

 それでは、実際に厚底シューズを履いて走るとタイムはどうなるのでしょうか?

 以下は、それぞれズームフライ3とターサージャパンを履いて走ったタイムの比較表です。 

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  気象条件等に違いがあれば正確な比較は出来ないので、同一日に行うこととし、まず、3kmほどウォームアップを行った後に、初めにズームフライ3で5,063mをほぼ全力で走り、小休止の後にターサージャパンで同じ距離を走りました。

 走っているときの感覚ですが、ズームフライ3の場合は、まだ慣れていないこともあってか、あるいはシューズが重いためか、走行中ずっと軽い息苦しさを覚えました。

 また、ターサージャパンの場合は、自分で走りをコントロールできる感じがして非常に走りやすく、呼吸なども比較的楽に走ることが出来ました。

 しかし、タイムは体感とは違い、ズームフライ3は平均速度が1km当り4’55”だったのに対し、ターサージャパンの平均速度は4’58”と遅くなっています。

 ピッチズームフライ3は200だったのに対し、ターサージャパンは脚が軽く動いたので202とかなり多くなっています。

 そして、両者の大きな差は、予想通りストライドにありました

 薄底のターサージャパンは99.7cmだったのに対し、厚底のズームフライ3は101.5cmと1.8cmもストライドが大きくなっています。

 これは前述のとおり、ミッドソールの厚さが影響しているものと思われます。また、ミッドソールの反発力の違いも影響しているのかもしれません。

 このように、ズームフライ3とターサージャパンの履き比べではズームフライ3に軍配が上がりましたが、ターサージャパンで走った時には、心拍数もあまり上がらず呼吸も苦しくなかったことから、負荷の掛け方が同一でなかったのかもしれません。

 いずれにしろ、厚底シューズが、5km程度の比較的短い距離でも薄底シューズと同程度のタイムで走ることが出来ることが分かり、一安心です。

 厚底シューズの最大の利点は、脚への負担の少なさのようですから、フルマラソンのような長距離で威力を発揮するものと思われますので、そのうちにその効果を確かめたいと思っています。