昨日(4/6)は、いつもの一つ森公園でランニングしました。
秋田市では、観測史上最も早い4/4に桜(ソメイヨシノ )が開花しましたが、一つ森公園でも日当たりの良い場所では、ちらほら咲き始めました。
この日は、公園内の一周422mのジョギングコースを72周、つまり30km走る予定でしたが、20kmあたりから左足の付け根付近に痛みが発生したので、大事を取ってそこで止めました。
これまで痛めたことがない箇所で、歳を取るとあちこち痛みが出て困ったものです。
ただ、歳を取って起こることは悪いことばかりではなく、私にとっては良いこともありましたので、今日はそのお話をさせていただきます。
加齢と花粉症の関係
最初は花粉症についてです。
私の花粉症のアレルゲンは、杉とカモガヤ(※イネ科の雑草)で毎年3月頃から6月頃までくしゃみ・鼻水・目のかゆみに悩まされています。
そして、耳鼻科から処方された薬で対処していたのですが、それでも症状が出ていました。
しかし、2~3年前から症状が軽くなり、薬を服用しなくてもなんとかしのげるような状態になって来ました。
花粉症というのは、ご存知のとおり、アレルギー反応の一種です。
矢田純一著の「アレルギー」によると、アレルギーの定義は「免疫反応が結果としてからだに危害を与えてしまった状態」であり、もう少し詳しく言うと、「特定の物質に対してそれに対抗する抗体やリンパ球がからだの中に作られ、あるいは増加し(準備段階)、次に同一物質が侵入してきた時、それと反応し過激な症状をもたらすことによる。」とされています。
では、なぜ私の花粉症の症状つまりアレルギー反応が弱くなったのでしょうか?
加齢に伴い、免疫の役割を担う物質のひとつであるT細胞を作る胸腺が萎縮するということは以前から言われていましたので、そのようなことなどために免疫機能が衰え、それに伴ってアレルギー反応も弱くなったのだろうと私は思っていましたが、一応、インターネットで調べてみました。
そうすると、長寿科学振興財団の健康長寿ネットにどんぴしゃの答えがあり、私の推理は間違っていなかったようです。新型コロナ感染症が蔓延しており、これからは私たちにもワクチン接種が始まるでしょうから、免疫についての知識も大事かと思います。ご存知の方も多いでしょうが参考までにご覧ください。
さらに加齢と花粉症の関係についてのデータが記載されている記事も見つけました。
このようにデータ上でも高齢になるに従ってスギ花粉症の有病率が下がっています。 そして、TVのワイドショーなどにもよく登場する池袋大谷クリニックの大谷院長は、「年齢を重ねると花粉症の症状が軽くなるのは確かです。」と言っており、その理由としては異物に対する免疫反応が弱くなることを挙げています。
以上、加齢と花粉症の関係でしたが、私にはもう一つ、加齢が影響していると思われる喜ばしい出来事があります。
加齢と近視について
次は、加齢と近視の関係についてです。
私は、若い頃は視力が良かったのですが、中年以降視力が落ち、左右とも0.3くらいになって眼鏡が必要となっていました。(※運転免許証も眼鏡等の条件付きのものになっていました。)
ところが、加齢とともに、老眼が進むのに合わせるかのように視力が回復し、4~5年前には左右とも1.2~1.5となったことから、昨年の運転免許の更新の際には眼鏡無しで検査を受けたところ、見事にパスして眼鏡等の条件が解除されました。
そこで、その原因を考えてみました。
まず近視の原因として考えられるのはパソコンの使用による目の酷使です。私の場合は3年前に仕事を辞めてパソコンの前に座る時間が減ったことは確かですが、現在でも何だかんだで毎日3時間くらいはパソコンを使用していますし、仕事を辞める前から視力が回復していましたので、これはその原因ではないでしょう。
やはり思い当たるのは、老眼の進行が近視の回復に影響しているのではないかということです。
このことを調べるためインターネットで検索したところ、次のような記事が見つかりました。
この記事では、「症状の程度に差はありますが、歳を取ると誰にでも老眼の症状が出てきます。老眼というのは、手元など近くの物が見えづらくなり、逆に少し目から離した位置にある物の方が見やすいといった症状が出ます。ですから、近視の人の場合は遠くが見えやすくなってくることから、加齢とともに近視が回復したと感じられるというわけです。」というように近視の人が老眼になると少し目から離した位置にある物が見やすくなるということは否定していません。
ただ、私は「少し目から離した位置にある物」だけではなく、遠くの物が良く見えるようになったのです。
そこで自分なりにその原因を考えてみました。
まず近視のメカニズムですが、次の記事の「調節力(調節機能)とは」をご覧ください。
その部分だけを抜粋してみます。
これが眼の調節機能であり、歳をとると水晶体を膨らませづらくなって、近くの物を見る時に焦点が合わない老眼の状態になります。
一方、近視と言うのは焦点が網膜よりも前になってしまいピントが合わない状態なので、加齢に伴って水晶体が薄くなると光の屈折率が小さくなり焦点が長くなった結果、うまい具合に焦点が網膜に当たって遠くが良く見えるようになったのではないか、と私は考えています。
このようなことがあることを直接的に書いてある記事は見つけることが出来ませんでしたので私の推理は間違っているかもしれませんが、少なくとも私に関しては加齢に伴い老眼が進み、同時に近視が回復したというのは事実です。
加齢に伴っていろいろ衰えが出てきてはいますが、その衰えが逆に自分にとって良い結果につながっているというお話をさせていただきました。