ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

「秋田→東京走破」の途中経過 その1(秋田駅~一ノ関駅)

 今日は、私のライフワークである「ランニングライフ10大目標 - ある中高年ランナーの悪あが記」の中の3番目の目標である「秋田→東京走破」のこれまでの経過についてお話したいと思います。

 この「秋田→東京走破」は、秋田市から主に国道13号線国道107号線を通って岩手県に入り、その後は主に国道4号線を南下して東京まで走破しようとするものですが、現在は福島県二本松市まで到達しています。

 今日は、第一弾としてその行程のうち、秋田駅から岩手県一ノ関駅までのランの様子についてご紹介します。

 まずは、行程の一覧表です。

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 次にルート図です。全行程を1枚にすると、縮尺が小さくなり、細部が見えませんので、3枚に分けることとします。まずは、1枚目です。秋田駅から秋田県の東の端にある黒沢駅までのルートです。

1.秋田駅黒沢駅

 2016.6.18、秋田駅を出発し、刈和野駅に向かいます。通常は、国道13号線を経由するのが普通なのですが、途中にある登坂車線の一部に歩道が無い箇所があり、スピードを出す車が多いこともあって危険なため、山岳地帯の道路を迂回することとします。

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秋田駅

 37kmほど走り、刈和野駅に到着しました。その後、近くの温泉施設「ユメリア」で入浴しましたが、駅から3kmほどあり、疲れた体には長く感じました。

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刈和野

 次は、2016.7.3。刈和野駅から後三年駅までのランです。後三年駅には駐車場のようなスペースは無いようなので、近くの温泉施設「湯とぴあ」に車を置かせてもらい、そこから後三年駅に行きました。「湯とぴあ」には無断で車を置かせてもらい申し訳ないのですが、あまり混んでいないし、帰りには入浴するので、まあ、勘弁してもらいましょう!

 後三年駅からJRで今日のスタート地点の刈和野駅に行き、刈和野駅からは、特に観光をすることもなく、国道13号線を南下して後三年駅に着きました。「旅ラン」とは言っても秋田県内は見慣れている場所だけなので、ただ前に進むだけです。

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後三年駅

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湯とぴあ

 次は、2016.7.9。後三年駅から黒沢駅までのランです。ここも、特に観光はせずに走りました。次の写真は、電車でスタート地点の後三年駅に向かう前に写した黒沢駅です。駅舎は大分年季が入っているようですし、駅構内の様子も私の子供の頃にタイムスリップしたような懐かしさを感じさせてくれます。

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黒沢駅

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黒沢駅構内

 次は、ルート図の2枚目の黒沢駅から岩手県北上市柳原駅までです。

2.黒沢駅柳原駅

  まずは、黒沢駅からゆだ錦秋湖駅までです。2016.7.18でした。次の写真は、錦秋湖に架かる天ケ瀬橋から見た錦秋湖です。

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錦秋湖

 ゆだ錦秋湖駅に到着です。

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ゆだ錦秋湖

 次に、ゆだ錦秋湖駅から和賀仙人駅に向かいます。2016.7.23です。この月、4回目の「秋田→東京走破」ランでした。

 この行程の一番の難所は、国道107号線の大荒沢トンネルです。このトンネルは1965年に竣工したもののようで、スノーシェッドに挟まれるように存在し、トンネル自体の長さは約300mです。しかし、トンネル内には、歩道が無く、幅員も狭い上に、照明も非常に暗くここを通るのは危険であることは事前に分かっていました。そこで、地図で迂回路を探したところ、道の駅錦秋湖から登山道のような道があり、トンネルの上を通って向こう側に行けるようです。そこで、その道を通ることを計画していたのですが、当日、その場所に行ってみたところ、熊の出没のため立ち入り禁止になっていました。

 やむなく、トンネルを強行突破することとし、ヘッドランプを装着して、万が一、車が来たらトンネルの壁にへばり付くつもりで、全速力で300mを走りました。幸い車は来ず、無事に難所を乗り越えました。

 なお、この時のトンネルは照明が非常に暗く、設置数も少なかったのですが、その後は、次の写真のように、やや明るくなっているようです。 

 ようやく和賀仙人駅に着きました。距離は短かったのですが、疲れました。

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和賀仙人

 次は、和賀仙人駅から柳原駅です。2016.9.4でした。途中、柳原駅のそばの温泉施設「マース北上」で入浴しました。

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マース北上

 柳原駅に着きました。街の中にはありますが、小さな無人駅でした。

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柳原駅

   次は、ルート図の3枚目の柳原駅から一ノ関駅です。2017.5.3~5.4でした。

3.柳原駅一ノ関駅

 秋田駅から柳原駅まではJRを利用しました。柳原駅から国道4号線を南下し、途中から県道270号線に入って胆沢(いさわ)城跡に立ち寄りました。胆沢城というのは、坂上田村麻呂が造営した平安時代の城柵で、1辺が約670mの方形をしており、周囲に築地(※ついじ。土を突き固めて作る土塀のこと。)をめぐらしていたとのことです。

 私が訪れたのは、政庁があった場所ですが、次の写真のとおり当然のことながら建物などは無く、跡地らしき土地と説明の看板があるだけでした。

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胆沢城跡

 その後、近くにある奥州市埋蔵文化財調査センターを見学しました。胆沢城跡から出土された遺物の展示や坂上田村麻呂と当時この場所に住んでいた蝦夷のリーダーであるアテルイとの戦いについて書かれたパネルの展示とそのビデオの上映もありました。

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奥州市埋蔵文化財調査センター

 奥州市埋蔵文化財調査センターを出て5kmほどで水沢駅のそばにある水沢サンパレスホテルに着きました。

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水沢サンパレスホテル

 ホテルにチェックイン後、近くの水沢公園に出掛けました。園内には後藤新平銅像がありました。後藤新平は水沢の出身だったんですね。また、写真はありませんが、高野長英の碑もありました。後で調べたら、高野長英も水沢の出身でした。水沢はそれほど大きな町ではないのですが、何人も偉人を輩出しているようですね。

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水沢公園

 翌日は、ホテルを出て、国道4号線を南下し、中尊寺のそばにある高館義経堂(たかだちぎけいどう)に立ち寄りました。義経堂は北上川を見下ろす「高館」と呼ばれる高台にありました。ここは、源頼朝に追われ、藤原秀衡を頼って平泉に逃れた義経が、文治5年(1189年)、最期を遂げ た居館のあった場所とされているようです。

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高館義経

 高館義経堂からは北上川が良く見えます。

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北上川

 高館義経堂を出てからは、国道4号線に戻って南下し、一ノ関駅の近くにある釣山公園を散策しました。釣山公園は桜の名所となっているようですが、ソメイヨシノは既に終わり、八重桜が見ごろでした。小高い丘の上にあるため、市街地が一望できました。

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釣山公園からの市街地

 一ノ関駅に着きました。まだ、電車の発車までは時間があるので、近くの銭湯へ行って汗を流しました。初めての一泊二日の旅ランも無事に終わりました。

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一ノ関駅

 以上が、「秋田→東京走破」の途中経過その1(秋田駅一ノ関駅)です。次は、「秋田→東京走破」の途中経過その2(一ノ関駅~仙台駅)を近日中にご紹介したいと思っています。