ある中高年ランナーの悪あが記

長引くハムストリングス付着部炎に悩まされながらも走ることを諦めきれない高齢者ランナーの奮闘記

走った距離は裏切らない(?)


 「走った距離は裏切らない」、これは、アテネ五輪の女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずきさんの名言ですが、これを裏返して言うと「走らない怠惰は報いを受ける」、ということになりますね。

 私は、腓骨筋腱炎(?)のため、現在、走れない状態ですが、当初は「この暑い中、走らなくて済む」と少しほっとした気持ちもありました。

 しかし、腓骨筋腱炎(?)発症前夜の体重は50.65kgだったのですが、発症日の夜は51.35kg、2日目は52.00kg、3日目は52.15kgと3日間で1.50kgも増えてしまいました。

 スロージョギングを提唱した故・田中宏福岡大学名誉教授によると、体重が1kg減ればフルマラソンのタイムが3分縮まる、とのことですが、ということは、逆に言えば体重が1kg増えればタイムが3分遅くなるということであり、私はこの3日間で4分30秒もタイムを落としてしまっていることになります。

 「走らない怠惰」は報いを受けていますね。

 でも、また走れるようになれば、体重は落ちるはずです。 

 それはともかく、この「走った距離は裏切らない」という言葉が私にも当てはまるのか、平凡な市民ランナーである私の20数年のささやかな実績(?)をもとに検証したいと思います。

年間走行距離とマラソンタイムとの相関関係

 まず、この「走った距離は裏切らない」という言葉の意味ですが、単純に考えると、「練習量を増やせば、タイムが結果としてついてくる。」ということと思われますので、私の20数年の年間走行距離とその間のフルマラソンのタイムとの比較をして、その相関関係を探ることとします。

 下の二つの図は、私が初めてフルマラソンを走った年から昨年までの年間走行距離とこれまで走ったすべての公認大会のタイムを平均時速で示したものです。

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 平均時速については、たまにある過酷な気象条件やレース中の身体トラブル等による異常値はありますが、それを除けば二つの図の波形はおおむね似通っているように見え、走った距離がマラソンのタイムに影響を及ぼしているのは間違いがないようです。

 ただ、60歳を過ぎてからは、年間走行距離の減少以上にタイムが低下しています。

 これは、加齢に伴う身体能力の低下が影響しているものと思われますが、このことについては、後日、改めて紹介させていただきます。