昨日(9/27)は、天気予報では好天だったので、かねてから計画していた国見温泉からのムーミン谷を経由しての駒ヶ岳登山に行って来ました。
最近では、登山計画を立てる時には登山のガイドブックではなく、もっぱら「ヤマレコ」などの登山記録のデータベースを参考にさせてもらっています。
今回参考にした登山記録はこれです。
国見温泉側には車が30台ほど置ける駐車場があり、シーズンにはすぐに満車になってしまうそうですが、この日は月曜日なので、ゆっくり行っても満車にはなっていないだろうとたかをくくって10時10分頃に駐車場に到着しました。
ところが既に満車です。ただ、来る途中、ここの200mほど手前に駐車スペースがあったのを確認していましたので、そこまで戻り無事駐車出来ました。
登山口は国見温泉の森山荘の入口付近にあります。登山道の階段を上ると駒ヶ岳登山の大きな案内版がありました。さて、これから12km弱の山行の開始です。私は20年前に1度だけこの国見温泉の登山口から駒ヶ岳に登ったことがあります。
ここから1.5kmほどは尾根までひたすら登ります。
尾根に着きました。横長根です。この日も走友のY.S.さんと一緒です。
尾根に着いてからは、急坂は無く、楽に登れます。田沢湖も見えてきました。
紅葉もきれいですが、上の方はガスが掛かっています。快晴であればもっときれいなのでしょう。
大焼砂に着きました。冒頭ご紹介した「ヤマレコ」の記事の登山者さんは男岳分岐でまっすぐに大焼砂を進み、男女岳や男岳に登ってからムーミン谷に下りていますが、私は、まずこの男岳分岐を左に下り、ムーミン谷に入ることにします。
ムーミン谷です。
20年前に訪れた時は、7月でしたのでチングルマが一面に咲いていました。
そしてこの後、男岳に登ったのですが、そのルートを覚えていません。なにしろ20年も前のことですので、記憶があやふやになっています。ただ、この写真を見ると今でいうムーミン谷に続く道はあるようですね。
さて、間もなく、かたがり泉水に着きました。浅い池のように見えますが、泉水というからには水が湧いているのでしょうね。
そのまま木道を進むと今度は駒池が見えてきました。確かにムーミン谷と呼ばれるのが分かるような景色ですね。
この先は男岳に向かうのですが、一般的なコースは男岳の鞍部まで急斜面を一気に登ります。ただ、そのコースは岩場で落石等に注意が必要とのことですので、私はそこを迂回して金十郎尾根の五百羅漢という場所へ上り、そこから男岳に行きたいと思っていました。
ただ、いくら進んでも五百羅漢との分岐が見つかりません。やむなく急傾斜の岩場を登り、やっとのことで男岳鞍部に着きました。標高差にして百数十メートルはある岩場を一気に登るのですから大変でした。
でも、家に帰ってから良く調べると、ムーミン谷から五百羅漢に上がるコースは「膝までのヤブ、足元注意」となっている地図がありました。ということは、結果として正解のコースを辿ったということでしょう。
ようやく岩場が終わったと思ったのもつかの間、男岳山頂まではまた岩場です。慎重に歩いて男岳の頂上に到着しました。
ここで昼食です。結構ガスっていて見晴らしがあまり良くありませんでしたが、時々、雲の切れ間から田沢湖などが見えました。
森吉山も見えました。
ここでゆっくりと休憩し、今度は男女岳に向かいます。
阿弥陀池が近づいて来ました。
そして、こちらは整備された階段状の登山道を登って男女岳に着きました。
ただ、ガスが一層濃くなり、景色が良く見えません。早々に退散し、帰途に着きます。
帰りは、横岳経由で大焼砂に行き、その先は来た道を戻ります。
大焼砂は初夏にはコマクサが群生することで知られていますが、なんと、9月ももうすぐ終わろうとしているこの時期にまだ咲いている花を見つけました。
コマクサは、この場所だけでなくほかにも数か所で咲いていました。
大焼砂は一面砂礫で覆われており、砂礫は上るときはザクザクして歩きにくいものですが、下る分には勢いで小走りに進めますので楽です。
男岳分岐の近くまで来ました。ガスがかかっていて遠くは良く見えないのですが、ムーミン谷への木道が見えます。
あとは来た道を戻り、ほぼ予定通り15:20頃登山口近くに置いた駐車場所に着きました。休憩時間を含めて5時間、休憩を除いた山行は4時間半くらいですので、まあまあ速いペースでした。
この後は、国見温泉の森山荘で入浴です。
事前に森山荘のホームページで入浴可能時間や入浴料を調べていたので、入浴料として600円を準備していたところ、500円です、と言われました。
なんでも、来月から600円に値上げするけど、今はまだ500円とのことです。少し得をした気分になりました。
ここもまた20年ぶりのエメラルドグリーンのお湯につかり、満足してこの日の一日を終えました。
機会があれば、今度は快晴の時に来てみたいと思う山旅でした。