昨日(6/22)は、久しぶりに秋田市内にある高清水公園へのランを行いました。
自宅からは8kmほどの距離です。途中、交通量の多い道路を通りますので、何度も信号に捕まりながら、最後は坂道を上って護国神社の入口に着きました。
このすぐ先が高清水公園です。高清水公園は、別名を秋田城跡史跡公園と言い、奈良時代から平安時代に置かれた大規模な地方官庁の遺跡を復元・整備した公園です。
公園は道路を挟んで東西に分かれますが、まず東側に行きました。これは復元された東門と大路です。
東門を潜るとすぐに、これも復元された古代沼があります。
この日は沼の清掃作業が行われていました。
公園の内の草も伸びて来ていますので、おそらくこれから草刈りなども行われるのでしょう。広大な面積だけに大変ですね。
公園内にちょっと異質な案内看板がありました。
この秋田城跡には、全国的にも珍しい特異な構造の水洗トイレがあり、10数年前に復元工事が行われたのですが、ブラタモリで紹介されたとは知りませんでした。
これが復元された水洗トイレです。
さて、今度は西側にある政庁跡へ行ってみます。
この門の内側に政庁があったようです。
門の手前には政庁の復元模型がありました。
ここが政庁跡です。
この秋田城跡からの出土品などを展示している資料館があるはずなので、場所を調べたところ公園内ではなく、少し離れたところにあるようです。
この政庁跡から狭い階段を下りて行く近道がありましたので、その道を進みました。そして通称・旧国道を横切って駐車場の裏の階段を上ると秋田城跡歴史資料館です。
公園利用者からはちょっと不便な場所にありますが、なんと、政庁跡から資料館への橋を造るようで、今その工事が行われていました。
周りの状況などから判断すると、これはほとんど公園と資料館利用者のためだけの橋になるものと思われます。ずいぶん思い切った計画ですね。
ただ、この橋が出来れば、ここの駐車場に車を置いて公園も気軽に利用できるので、これからはもっと利用者が増えるのではないでしょうか。
ここが秋田城跡歴史資料館です。
入館料210円を支払い、中に入りました。
東日本には古代城柵がいくつもありますが、秋田城は最北のようです。
これは出土された瓦を組み合わせたもののようです。瓦は当時はごく限られた施設にしか葺かれなかったとのことです。
秋田城には行政機関としての役割があり、戸籍の作成や税の徴収などを行っていたことから、それに関連する遺物もたくさん出土しています。
上の写真は硯(すずり)などです。
また、役人が書いた木簡(もっかん)も多数出土しています。
また、秋田城には軍事機関としての役割もあり、兵士が常駐していたとのことです。
しかしこの秋田城も秋田城司の苛酷な政治に対して蜂起した蝦夷(えみし)の人々によって焼き討ちにされ、一時占拠されるという事件がありました。
元慶(がんぎょう)の乱というそうです。
官軍は苦戦して鎮圧は難航したようですが、最後は中央から派遣された藤原保則によって乱は終息したとのことです。
朝廷軍と蝦夷との戦いといえば、現在の奥州市水沢付近に住む蝦夷のリーダーのアテルイが有名ですが、私は同じ秋田市に住んでいながらこの元慶の乱については恥ずかしながら知りませんでした。ひとつ勉強になりました。
そして、ここにブラタモリのポスターがありました。ポスターを見ると秋田でのロケの番組はどうやら2019.11.9と11.16に放映されたようです。
私は、ブラタモリが好きでよく見ているのですが、秋田城についての放映は見た覚えがありません。そこで、良く調べたところ、秋田城跡がロケ地になっている放送は2019.11.16に放映され、しかも6か所あるロケ地のうちの一つでしたので、その部分は見逃したかもしれません。でも、最近は記憶が曖昧になってきているので、本当は見ていたのかも?
さて、これで秋田城跡関係の見学を終え、次に千秋公園に向かいます。
千秋公園の近くの旧県民会館跡地に建設している「あきた芸術劇場」です。竣工が今年の12月に予定されているようですので、だいぶ工事が進んできました。
千秋公園の入口に着きましたが通行止めになっています。以前も道路の融雪化工事のため通行止めになっていましたが、歩行者だけは通行できたはずなので工事関係の方に聞いたところ歩行者も通行止めなので、公園に行くのであれば、別の入口か、急だけど横にある階段を利用してください、とのことでした。
横に階段があるとは知りませんでした。これです。
階段を上ると鐘つき堂に出たので、そこから二の丸に行きました。
二の丸跡では、新型コロナ感染症の影響で一時休業していた秋田犬の見学スポットが再開していました。
せっかくですので、入場して写真を撮らせてもらいました。可愛いですね!
次に本丸跡に向かいます。
本丸の玄関口である表門です。現在の表門は文献資料や発掘調査の成果をもとに平成13年(?)に再建されたものですが、重厚感のある立派な門ですね。
本丸跡地です。第12代秋田藩主の佐竹義暁公の銅像もあります。
ところで、秋田城跡史跡公園だけでなく千秋公園も訪れたのは、この日は秋田市の歴史公園ランを目的としたからです。
ただ厳密な話をすると、都市計画法上の分類では千秋公園は「歴史公園」ではなく「総合公園」になっており、「歴史公園」は秋田市では高清水公園だけのようです。
しかし、国土交通省が立ち上げた「都市公園法施行50周年等記念事業実行委員会」が実施した「日本の歴史公園100選選定事業」に選定された250の公園(※100選なのに250もあるんですね。)の中には高清水公園だけでなく千秋公園も入っていますので、千秋公園も立派な「歴史公園」と言えると思います。
さて、細かいことはともかくとして、千秋公園内の散策を続けます。
千秋公園は、4月は桜、5月はツツジや藤の花が綺麗ですが6月下旬の今では何も咲いていないだろうと思ったら、場所によってはまだツツジの花がかろうじて残っていました。
また、アジサイの花も咲き始めました。こちらは見頃はまだまだこれからのようです。
帰りは、東側の黒門跡の出入口から駅前を経由し、自宅に戻ったのは正午過ぎになっていました。
さて、今週の土曜日(6/26)は、北上市へ行って6か月半ぶりにマラソン大会に出場します。それまでは、少し練習量を減らして体調を整えたいと思います。